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企画を再度ご説明
最新のアウトドアギア情報を日々チェックしている中で最も嬉しいのが、度肝を抜かれるようなプロダクトに出会えた瞬間。「なんだこれは!?」とか「そうきたか!!」と大きく感情が揺さぶられる、あのドーパミンがドバドバ溢れ出る瞬間がたまらないのです。
で、この企画は何かというと、一年間に発売されたテントの中から個人的に心を鷲掴みにされたものを勝手に決めようというもの。
ホントは総選挙形式だったり、「本屋大賞」みたいにアウトドアショップ店員が選ぶ推しテントみたいな企画も考えたのですが、ちょっと大変なので、、、(誰か一緒にやりませんか?)
というわけで先日発表した大型テント部門に続き、小型テント部門の各賞を発表したいと思います。ではその前にまずはエントリーされた小型テントを寸評・解説と共に一挙ご紹介。
DOD
- レンコンテント
- カマボコテント ソロ
- カマボコテントミニ(タンカラー)
- チマキテント
- ワラビ―テント
- ヤドカリテント
- エイテント
- ショウネンテント
- パップフーテント2





コールマン
- ツーリングドームST(Amazon限定カラー)

ゼログラム
- ZERO1 MF
- INYO TIPI TENT
- Thru Hiker 1p



テンマクデザイン
- 大炎幕
- サーカスTC SOLUMバージョン
- PEPO LIGHT
- 炎幕DX EVO
- PANDA(リニューアルバージョン)
- PANDA VC
- CIRCUS TC DX ダックグリーンバージョン
- HOBO’S NEST2





MSR
- ゾイック

ビッグアグネス
- フライクリークHV UL2バイクパック

タラスブルバ
- ツーリングテント ALRP

テントファクトリー
- ワンポールテントTC

FIELDOOR
- フィールドキャンプドーム100
- フォークテント280
- ワンポールテントT/C 400

アルパインデザイン
- ポップアップシェルターテント

ゼインアーツ
- GIGI-1

バンドック
- ソロベース

luxe
- ミニピークXL

nemo
- リカーブ2P
- エンディランス2P
- コディアック2P

ハイランダー
- ネヴィスTC

パーゴワークス
- NINJA TENT
TOKA
- YOKA TIPI

デザイン賞
それでは優れたデザインのテントに送るデザイン賞を発表します!
テント・オブ・ザ・イヤー2019、小型テント部門、デザイン賞に輝いたのは、、、
nemoエンディランス2P!
出典:nemo
【選評】
厳冬期におけるハンターのベースキャンプ用という、一般向けとは言い難いテントではあります。
しかしながらそれだけに機能性は折り紙つき。
外付けのポールがメカメカしさを増しいて、まさに週末の秘密基地感を演出してくれます。カラーも差し色のオレンジが鮮やかで、雪景色に映えること間違いなし。
最期は美麗なフォルムが受賞の決定打となりました。
アイデア賞
続きまして、アイデア賞!こちらは独創的な構造やギミックに溢れたテントに送られる賞です。
それでは発表します!テント・オブ・ザ・イヤー2019、小型テント部門、アイデア賞に輝いたのは、、、
DODレンコンテント!
出典:DOD
【選評】
ぶっちゃけた話、テンマクデザインの傑作サーカスTCの二匹目のドジョウ狙いで溢れかえった2019年。各社細かなアレンジを加え、本家の不満点を補いつつ独自性をアピールしていました。
そんな中、業界の暴れん坊DODが放ったのは往年のMJ真っ青な斜め45℃からの刺客レンコンテント。なんとウリは「テント内で焚き火できる」というもの。
これには耳を疑い目をこすり、顎が外れてガタガタと震えが止まらなかった方もいたのではないでしょうか。火器の使用を禁じているのが常識のテント業界において「焚き火OK」とはこれいかに。
多分、再販はないんじゃないかと予測していますがどうでしょうか。
(※と思ってたらなんと再販決定の吉報が!)
ただ個人的には「いいぞDOD、もっとやれ!」な気分。
話題賞
さて、お次は話題賞。どこで話題なんだって話ですが、もちろんわたしの中で話題だったということです。それでは発表します!テント・オブ・ザ・イヤー2019、小型テント部門、話題賞に輝いたのは、、、
バンドック、ソロベース!
【選評】
う~ん、これはアルパインデザインのポップアップシェルターテントと最期まで悩みに悩みました。でもアルパインデザインがこうしたテントを手掛けるのってまあ想定内なんですよね。もともと蚊帳タイプのポップアップも販売していましたし。
ところがあのバンドックからこんな攻めたテントが出るなんて誰が予測したでしょうか。
テンマクデザインやDODがパップテントライクなプロダクトを次々投入していくのを横目に、「オリジナルがカッコイイんだから、まんま作ったらいいんじゃない?」みたいなノリで(実際のところは知りませんが)作ってしまったバンドック。
これがわたしのような人間にはどストライクだったわけで。
実際、当サイト経由でもめちゃくちゃ売れ行き好調なのです。(ありがとうございます、ありがとうございます)大袈裟じゃなく二日に1張くらい売れているんじゃないでしょうか。価格設定もお見事!というわけでバンドックさん、次はポーランドか東ドイツよろしくです!
最優秀賞
さあ、いよいよ最後となりました。最優秀賞の発表です。
審査基準は高い志と努力の痕跡、そして唯一無二の希少性。それらを複合的に判断した結果は、、、それでは発表します!テント・オブ・ザ・イヤー2019、小型テント部門、最優秀賞に輝いたのは、、、
ゼインアーツ、GIGI-1!
出典:ゼインアーツ
【選評】
大型テント部門のデザイン賞ROGA-4、話題賞ZEKU-Mに続き、今年発売されたすべてのテントがこれにて受賞達成。とにもかくにも2019年はゼインアーツの存在が異彩を放っていました。
こんなカタチをした小型シェルターってちょっと他に見当たりませんからね。
まさしく独自の思想と信念が具現化された魂の結晶とも言うべき逸品ではないでしょうか。
次なるプロダクトが最も気になるブランドのひとつとなりました。
総評
ソロキャンプという概念が徐々に一般に浸透しはじめた2019年、それに呼応するように小型テントのラインナップが例年以上に充実していたのではないでしょうか。
個人的にもアルパインデザインのポップアップシェルターテントやバンドックのソロベースなど、嬉しくなって思わず購入してしまいました。
実際に使ってみるとクオリティは値段以上で、とりわけTC素材のソロベースが20,000円以下というは信じがたい設定です。
またDODやテンマクデザインのプロダクトの多さは他の追随を許さず、ヒット作のマイナーチェンジバージョンや多サイズ展開なども目立ちました。一方でコールマンやスノーピーク、ロゴスなどの大手がやや大人しかったかなというのが個人的な印象。
キャンプ場でも一昔前のようにタフワイドドームとアメニティドーム一色みたいな現象はなくなりつつあります。ですので功労者でもある老舗ブランドにはここらでさらに発奮していただき、巻き返していただきたいな、というのが本音。
さて、それでは最期に受賞したテントを振り返りつつ、お開きにしたいと思います。
大型テント部門
【デザイン賞】
ゼインアーツ ROGA-4
【アイデア賞】
ヘリノックス Tac.フィールド6.0
【話題賞】
ゼインアーツ ZEKU-M
【最優秀賞】
サバティカル スカイパイロット
小型テント部門
【デザイン賞】
nemo エンディランス2P
【アイデア賞】
DOD レンコンテント
【話題賞】
バンドック ソロベース
【最優秀賞】
ゼインアーツ GIGI-1
ご覧いただきありがとうございました!
ここで取り上げなかったけど、「これはエントリーするべきだろう!」みたいなご意見あればこちらやTwitter、Instagramなどでご指摘いただければと思います。
それではテント・オブ・ザ・イヤー2020でお会いしましょう!
