【トイレ問題への提案】ウィズコロナ時代の避難生活、そのリスクと対応策とは?

防災
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もし今、自然災害がやってきたら

日本は近年になって、毎年のように大きな地震、台風、集中豪雨による自然災害に苦しめられてきました。今年はそこに加えて世界規模のウイルス騒動。今後、仮に大規模な天災に見舞われた場合、避難所の3密はどう考えても不可避。

すると高齢者や免疫力の低下しているご家族をお持ちの方は一体どうしたらいいのか、判断に迷われることもあるでしょう。避難所でのウイルス感染リスクをとるか、自然災害による家屋倒壊のリスクをとるか、、、

 

これまでも防災というテーマに関しては何度か取り上げてきましたが、これからはウイルス感染というリスクも含めて考え直す必要がありそうです

そこで今回深掘りしていくのはアフターコロナあるいはウィズコロナ時代の避難生活について

避難所内での感染リスク回避策

近年の大規模災害をざっと振り返ってみると、

  • 2019年9月 台風19号、台風15号が関東地方を直撃
  • 2019年8月 九州北部にて豪雨
  • 2018年9月 北海道胆振東部にて震度7の地震
  • 2018年7月 広島、岡山、愛媛などを中心とした豪雨
  • 2017年7月 福岡、大分を中心とした豪雨
  • 2016年8月 北海道にて台風と前線の停滞による豪雨と暴風
  • 2016年6月 熊本県にて震度7の地震

こうしてみると日本ではやはり毎年のようにどこかのエリアが甚大な被害を被っていることが分かります。むろん引き続き2020年もこうしたリスクに備えておくべきなのは言うまでもありません。

予測不能な地震とは異なり、台風や豪雨に関しては予報をもとにした事前対策が可能です。それでは3密必至な避難所で、どのような対策を施せばリスクを軽減することができるのでしょうか。

一時的な避難の場合

感染被害者、あるいは加害者にならないためにもテントという道具は一定の効果が期待できるはず。加えて避難生活の長期化が予想される場合はプライバシー確保にも強い味方となってくれるでしょう。ただし一方ではテントを所有していても、他者の視線が気になって避難所内に設営することができなかった、なんていう実際に避難経験をされた方の声も。

言われてみればたしかにそうですよね。

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テントを張ればパーソナルスペースを大きく占有することになるので、誰かに指摘されやしないかとびくびくしてしまいそう。だったら一晩くらい我慢しようなんて心理になるのはよぉく理解できます。本来なら避難所に防災用テントが備蓄されていれば躊躇なく利用できるのでしょうが、、、

 

ですが時代は今、ウィズコロナ。

もし指摘されるようなことがあればこう返答してはどうでしょうか。

「場所をとってしまい申し訳ありません。ですが、わたしやわたしの家族が不意に咳込んだりやくしゃみをした時、不快な思いをさせてしまうかもしれませんので」

 

もちろんテントを張ることで他のご家族が避難所に入れなくなる、なんてケースでは避けるべきでしょう。しかしながら家族単位でのソーシャルディスタンス確保が目的であることを伝えれば、理解を得られるかもしれません。

公衆の場でのマスク着用がひとつのマナーになりつつある昨今、これからは避難所内でのテント設営がスタンダードになってほしいものです。
ただし過ごしやすい季節なら問題ないのですが、真夏は蒸し風呂状態となるので熱中症対策が、厳冬期は防寒対策がそれぞれ必要となりますが、少し長くなるのでそれはまた別の機会にでも。

長期化する避難生活の場合

台風なら過ぎ去ってしまえば、水害なら水がひいてしまえば屋外にテントを設営してもいいでしょう。軒下のような雨風をある程度しのげる環境なら尚良し。ただし避難所の管理者に了承を得る必要があるのは言うまでもありません。

普通に考えたら避難所内のスペースがその分広くなるわけですし、反対する理由は特にないと思うのですが、どうでしょうか。あるいはペットとの避難生活を強いられる方にも有効かと。

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避難生活に求めるテントの条件

それでは避難生活に向いているテントについて考えてみましょう。プライバシーの確保や他者との接触機会を減らすことだけが目的であれば、格安テントで十分。特にアウトドアに馴染みのない方でしたらワンタッチ式の簡易テントがオススメ。

 

ただし屋外でも設営する、あるいは避難生活が長期化する、といった場合にはやはりもう少しグレードの高いテントにしておくべきでしょう。なぜなら耐風性能や防水性能、テント生地の耐久性といった見た目だけでは判断しにくい要素がダイレクトに価格に反映されているからです。

防災グッズとして考えてしまうとテントは高い買い物かもしれませんが、「家族を雨風から守る生命線」であると認識してください。

 

加えて求められる最低限の条件としてはアスファルトや屋内でも設営可能な自立式であること。

尚且つある程度高さのある構造なら立って着替えることもできますし、テント内の移動時に腰を曲げる頻度も減るので比較的ストレス及び体へのダメージが軽減されるはず。そうした諸々の条件を満たすテントと言えば、やはりコールマンのタフワイドドームがベストと言っていいでしょう。

 

もう少し予算を抑えたいなら、キャンパーズコレクションやFELDOORといった格安ブランドをチョイスするのも悪くありません。

避難テント生活に最低限必要なもの

基本的にテントは寝室であるとお考えください。

よって寝具を揃えておく必要があるのです。

それがスリーピングマットと寝袋(シュラフ)。

とりわけアウトドアビギナーはスリーピングマットを軽視する傾向にありますが、これは寝心地に直結する大きなファクターですので甘くみないほうがいいでしょう。ましてや避難生活というイレギュラーな環境では体調管理のためにも睡眠の質は極めて重要です。

 

まずスリーピングマットに関してですが、安価な銀マットで十分です。

もしくはヨガマットなどを所有してみえる方はそれで代用されてもOK

 

ロール式のマットの場合はまとめるのに苦労するので、100円ショップなどで売っているブックバンドやマジックテープの結束バンドを活用すると便利。

 

実際に被災経験のある方のアンケート結果によると、やはり固く冷たい床の上では落ち着かず、ストレスを感じたという声が多くありました。そうした意味でもマットはやはり用意しておくべきでしょう。

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続いてシュラフですが、これはスペックが価格へと如実に反映されるアイテムであることをまず認識してください。

安価ですがかさばるのが化繊シュラフ、軽量コンパクトながら高価なのがダウンシュラフ、ざっくりとそんな特徴となっています。

 

そのうえでご家族分の予算と相談の上、用意していただくといいでしょう。

お守り代わりの防災グッズとしてなら化繊の格安シュラフを、なかでも冬季以外の3シーズン対応のものが安心です。そうした意味では安価なサバイバルシートなども体温維持には有用。

暖かい季節であればこれだけでも十分でしょう。

避難所によっては毛布を貸していただけるケースもあるでしょうから、それらと併用してご活用ください。

避難所での感染症対策

と、ここまでがビフォーコロナの防災対策。

では一体ウィズコロナの時代ではどのような対策をすべきなのでしょうか。

 

まず考えられるのは体育館や公民館といった一般的な避難所で3密を避けることは到底不可能だろうということ。そうした前提に基づき、それでも尚できる対策を講じてみたいと考えます。

品薄状態であるマスクの代用品

これはすでに実施済みの方も多いかと存じますが、防災セットにマスクを追加しておきましょう。

ウイルスだけでなく地震による粉じんの吸い込み防止にも役立ちます。

 

しかしながらマスクの入手自体が困難になりつつある昨今、備蓄に回すほどの余裕がないという方も多いことでしょう。

そうした方はマフラータオルやストールなどを代用してみるというのはいかがでしょうか。あるいはスポーツ・アウトドア用のネックゲイターなどでもよろしいかと。本来の用途とは異なるかもしれませんが、周囲への配慮としても備えておくと良いでしょう。

先述したテントとの二段構えで感染症の拡散と予防に備えたいものです。

水の確保が困難な状況下での手洗い

避難生活の中で衛生管理をすることが非常に困難であろうことは誰しも容易に想像できるのではないでしょうか。それでもせめて手指の消毒だけは心掛けたいもの。

しかしながら飲み水の確保にも苦労するような状況ではそれも叶いません。となれば、やはりアルコール消毒スプレーやジェル、除菌シートなどを用意しておくべきでしょう。

入浴もままならない状況となれば、気休め程度ではありますが軽く体を拭いてさっぱりすることもできます。

避難所のトイレ事情とその対応策

災害によって停電や断水が発生した場合、当然ながら水洗トイレは機能しません。そうした状況下でのトイレ環境がいかに劣悪であるかは、検索するといくらでも情報が溢れています。

 

心理的抵抗だけでなく、感染症予防の観点からも不衛生なトイレは利用すべきではありません。

いずれ簡易トイレが設置されるかもしれないとは言え、数日間トイレを我慢するなどと言うことは到底不可能な話。では一体どうすればよいのでしょうか。

 

わたしが提案したいのは大人用紙オムツの活用。小ならそのまま中にしてもいいですが、大の場合はさすがに後処理が大変。ですので、紙オムツの両サイドを裂いて、そこで用を足すといいでしょう。

あとはトイレットペーパーやおしりふきシートで拭き、紙オムツにくるんでポイ。

この時、防臭機能のあるゴミ袋があると尚良し。

オムツに抵抗のある方はペット用トイレシートでもいいかもしれません。

 

さて、ここで新たに問題となるのが、こうした一連の行動を一体どこで行うのか?

施設や簡易トレイの中では難しそうだというのはなんとなく想像つきますよね。すると次に思い浮かぶのが着替えやトイレ利用を想定したポップアップ式の簡易テント。

こちら屋内利用なら問題ありませんが、屋外に設置した場合は風による倒壊が相次ぎ報告されており、使い物にならなかったとの声も。しかしながら衛生面を考慮するとやはり屋外設置が望ましい。

 

おそらくこれはきちんとガイロープを利用していないがために起きたトラブルだと考えられます。

ガイロープというのはテント本体に接続し、強風よる転倒を防ぐための紐。これをペグという杭を使って地面に固定してやる必要があるのです。仮にアスファルトの上に設営する場合は近くの柵や大きめの石、あるいはそれらに代わるものに結びつけてやるといいでしょう。

 

そこでポイントとなるのは、きちんとガイロープの接続箇所が備わっているタイプのテントをチョイスしてやること。どれもパっと見は似ていますが、中にはそうした機能がないものも散見されます。

以下はわたしが調べたかぎり、ガイロープで固定可能な簡易テントです。

付属しているガイロープとペグは頼りないものが多いので別途用意しておくことをオススメします。併せてペグを打ち込むためのハンマーも。

まとめ

  • 避難生活での3密環境は避けられませんが、マスクの着用や手指の消毒を徹底し、感染症の拡散および予防に努めましょう。
  • テントはプライバシーの確保のみならず、感染症予防にも役立ちます。
  • トイレが不衛生な場合は大人用紙オムツを着用することで利用を避けることができます。

 

避難生活に必要なものにあえて優先順位をつけるとすれば

  • 飲料水
  • マット
  • シュラフorサバイバルシート

及びそれらを持ち出すバックパックは必須レベル。

 

次点で

  • ヘッドライト
  • レインウェアor折りたたみ傘
  • モバイルバッテリー(スマホは持っている前提)

 

余裕があれば

  • 就寝用テント&トイレ用テント
  • 非常食

といったあたりでしょうか。

 

個人的にあったら便利そうだと考えるのが

  • 適当な長さのロープ数本
  • ダクトテープ

 

防災セットの準備と言っても、家庭環境などによって繊細なチューニングが必要となってきます。

例えば赤ちゃんのいるご家庭ならオムツや離乳食、あるいは持病のある方なら薬のストックなどなど。ここに加えて、マスク(代用品含む)や消毒液といった感染症予防対策が今後はより重要度を増します。

 

あると安心な衛生用品

  • マスクやそれに代わるもの
  • 消毒液
  • 使い捨て手袋
  • 紙オムツ
  • トイレットペーパーorおしりふきシート
  • 防臭ゴミ袋(オムツ用)

 

これで完璧という対策はありませんし、我慢できることやものには個人差が大きく反映されます。そうは言っても持ち出すことを考慮すれば、妥協すべき最低限のラインというものが徐々に見えてくるはず。連日の自宅待機で時間を持て余している今だからこそ、一度パッキングや利用時のシミュレーションをしてみてはいかがでしょうか。

 

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現役会社員の傍ら、登山とキャンプとサウナを満喫するアウトドアニュース配信者。too machな情報をサクッと軽めの記事に調理してお届けします。

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