ジェネリックUSパップ
ことBUNDOK(バンドック)のソロベース。
ソロキャンプ界隈の中でもさらにニッチな市場、軍幕愛好者が色めきだった2019年8月下旬。USパップテントをデフォルメ化した既存のテントとは一線を画す本格リアル志向の前触れなき登場に激震が走ったのでした。それもバンドックという伏兵が仕掛けてきたことも含めて。
「ものづくり」の姿勢としてどちらが優れているのかは議論の余地があるものの、期せずしてサイレントマジョリティーの声を拾うかたちになったというわけです。御多分に洩れず、わたしもまんまと購入してしまったくちなので、一泊した使用感を含め細部をチェックしてみたいと思います。
収納時のサイズ感
もう二度とこのように綺麗な状態に戻すことは出来ませんが、とりあえずざっくりとしたサイズ感を確認。手持ちの道具と大きさを比較してみましょう。
公式によれば約400×200×200mm
サーマレストのリッジレストと
思ったより小さいな、というのが第一印象。バイクへの積載もまったく問題ないでしょう。
重量
重量は4.4kg
背負って歩くにはさすがにちょっと厳しいでしょうか。
バイクならまったく問題ありませんね。
内容物
それでは開封していきましょう。
中に入っているものをチェック
- テント本体(TC素材のフライシート)
- メッシュインナーテント
- 張り出し用ポール2本(長)
- 設営用ポール2本(短)
- ガイロープ
- ペグ
- エンドキャップ
個人的にペグは使わないのと、跳ね上げ用のポールは現地調達を考えているので、必要なのは実質設営用のポール2本とロープだけ。
この4本のポール、長さがこのように異なるので注意が必要です。
長さは張り出し用が約130cm
設営用が約115cm
ぱっと見同じなので、設営用のポールにエンドキャップを装着しておくといいかもしれません。
設営
説明書は収納袋に縫い付けてあります。
なので紛失する心配なし。
説明書によれば先にポールを立ち上げてから周囲をペグダウンしていくようですが、今回は自己流で。
まずは幕本体を広げ、四隅をペグダウン。
幕の頂点にポールの先端を差し、そこからガイロープを引っ張ります。
ポールを立ち上げ、なんとなく完成。
あとは微調整しながらカタチを整えていきます。
前面の出入口はこのようにまとめることが可能
インナーテント
もちろん本家にこんな機能はありません。
ミリタリーの皮をかぶった超平和的なレジャーテントということがここで証明されています。
インナーの取り付け方法はTC幕とバックルで連結するだけ。
インナーの手前角はペグダウンするか設営用ポールで固定してやればOK
どちらも試しましたが、あまり変わらないのでポールでいいでしょう。
インナーの出入口
逆T字にファスナーが取り付けられているので解放するとこんな感じに。
気になったのはバスタブ部分の浅さ。
解放していると立ち上がりが少ないので雨天時は注意が必要かと。
インナーのサイズ感
約183cmのサーマレストZライトが余裕を持っておさまります。
縦はおおよそ190cm
横幅は約90cm
内側には両端にポケットと片側にランタンフックが。
このあたりは一般的なテントと同様のつくり。
幕全体の細部をチェック
インナー有無の違い
本来はボタン連結部もファスナー加工済み。
風が通り抜けて気持ちいい。
惜しいのはここがダブルファスナーなら薪ストーブの煙突を出すのが容易になるんですけどね、今後マイナーチェンジされることを願って指摘しておきます。そうは言いながら、この本家からのトレースとアレンジのさじ加減が非常にいい塩梅なのは認めざるを得ません。
製作担当者が相当事情に精通しているのかリサーチをした賜物じゃないでしょうか。
だからこんな設営アレンジも手軽にできるというわけ。
幕内の高さ
約100cmなので地べたスタイルならOKでもあぐら椅子なんかを利用するにはちと低いかも。
出入口を跳ね上げ
ご存知ない方のために説明しておくと、本家にはこのような機能はありません。
しっかりハトメ加工もされています。
先人の知恵による定番の加工、それがこのファスナー化。
そもそも本来の出入口もここではないのですが、そこは割愛させて頂きます。
さて、ファスナーの具合をチェック
YKKではありませんが、動きはスムーズ
耐水性
公式には耐水圧3000mmとあるので、コールマンのツーリングドームSTなんかと同等の性能ということになります。ですのでインナーさえセットしていれば雨漏りや浸水する心配はしなくてもいいのかなと。2~3mmの雨量でこんな感じの弾き方でした。
ポール先端の止水キャップ
ここは敢えて本家に寄せているわけですが、こういう芸の細やかさが軍幕ファンの信頼を勝ち取る秘訣なんじゃないかと。
ロゴのサイズ感
TKもびっくりの小ささと色薄さと申し訳なさと。
このくらいは許してあげてほしいレベル。
一晩過ごした感想
今回はインナーを付けたまま利用したのですが、虫の活動する期間は当然ながら非常に頼もしい存在です。さらに雨天時もシュラフを濡らす可能性がぐっと減りますよね。
スカートがないので保温性こそ期待できませんが、張り方次第で下の隙間を減らすことはできます。落ち葉を敷き詰めたりしてもいいかと。
冬季はインナーを外して薪ストーブやガスストーブで暖をとってもいいでしょう。
TC素材なので日中も濃い影をつくることができ、明け方の結露もほとんどありませんでした。
雨天時の使用感
雨除けに庇を張り出すにしても、たまった水で倒壊の恐れがあるためにこのような張り方はNG
ですので、こうして水を逃がす張り方にする必要があります。
するとどうしても居住性にしわ寄せが。
1mm程度の雨量なら気にならないかもしれませんが、それ以上となると単体での使用はちょっと厳しいかも。
ただし、これはテント内で焚き火や煮炊きをする際の話。
寝泊まりするだけの機能としてはなんの問題もありません。
でも、この幕をただの寝室として使う方って少数派ですよね、、、
まとめ
手の届く範囲にお気に入りの道具を並べ、テントの中から火をいじり、眠くなったらそのまま倒れこむ。たったそれだけの条件なら他のテントでもそうしたキャンプは可能でしょう。
しかしながら、軍幕が持つ無駄をそぎ落とした機能美に魅せられた方であれば、それが代替不能であることはご理解いただけるはず。
どうしても本物にこだわるなら無理には薦めませんが、国内メーカーのチャレンジを応援するという意味でも、ガラパゴス進化を遂げた和製パップテントことソロベースをわたしは断固支持したいと思います。
がんばれBUNDOK!いけいけバンドック!
お次はポーランド、東ドイツが待ってるぞ!
ちょっとCMです。
アウトドアの新しい遊びテントサウナお貸しします。
その醍醐味はなんと言っても大自然という名の水風呂。
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是非、一度お試しください!
レンタルセット内容
- テントサウナ(モビバ製のロウリュできるタイプです)
- 専用薪ストーブ
- サウナストーン
- ロウリュ用のひしゃくとバケツ
- 簡易ベンチ(二人掛け)
- ペグ、ハンマー
- 着火剤、ライター
ご自身でご用意いただく必要のあるもの
- 薪
ご用意いただくと快適に過ごせるもの
- ととのいチェア
注意事項
- レンタル品は直接の受け渡しとさせていただきます。
- 受け渡し・返却場所は愛知県一宮市内(詳細はご予約時にお伝えします)
- 料金は二泊三日で15,000円(それ以外は応相談)
- お支払いは現金払いのみとさせていただきます。ご了承ください。
予約方法
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件名を「テントサウナのレンタル」としていただき、
ご利用したい日程をご連絡ください。
追ってこちらから返信させていただきます。
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