はじめに
寝袋が対応可能な温度帯はそのまま価格に比例するものと考えていいでしょう。したがってご家族分の寝袋を一度にアップグレードしようと思うと、二の足を踏んでしまう方も多いのではないでしょうか。そこで秋冬仕様でない寝袋を少しの工夫で体感温度をアップさせる方法を考えてみたいと思います。
まずは基本のおさらい
寝袋の形状
寝袋の形状には封筒型とマミー型の二種類があります。もしこれから新たに寝袋の購入を考えている方には絶対にマミー型をおすすめ致します。
「うちらのシュラフは封筒型やねえ」「リンちゃんはマミー型だった!」「ウェイバーくんもマミー型だったね!」 pic.twitter.com/reOz9X0UQe
— カノノ/こめP (@CAriaLyric) 2018年2月19日
というのも、封筒型寝袋は首回りの密閉度が低いので保温性能がマミー型に比べてかなり劣るからです。また封筒型寝袋で過ごせる時期というのは、そもそも寝袋に頼る必要のない時期であったりします。
寝袋の素材
一般的に寝袋の素材は化繊とダウンの二種類に大別されます。
それぞれの特徴は
good | bad | |
化繊 | 安価 | 重い |
水濡れの影響が少ない | 嵩張る | |
ダウン | 軽量 | 高価 |
コンパクト | 水濡れに弱い |
このようにメリット・デメリットが完全に表裏一体となっています。よってご自身の予算や利用シーンに合わせて選んでください。
では本題です。
貧弱な寝袋の性能を格安でアップグレードする5つの方法
電気毛布
いきなり飛び道具ではあるのですが、手っ取り早く暖をとるのに向いています。
一人一枚ではなく、寝た時の足元に敷くようにセッティングします。毛布の幅が80cmもあれば2名分の就寝環境を改善してくれるでしょう。問題の電源供給は電源付きサイトを借りる、あるいはこうしたモバイルバッテリーを用意しておくといいでしょう。
いざと言いう時の防災グッズとしても頼りになるので、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。
ダウンシューズ
就寝時だけでなく、テント内でのリラックスタイムでも活躍してくれるアイテム。寝ている時、最も寒さを感じやすいのが足先です。こうしたダウンシューズがあれば足先が冷たくて起きてしまう、という機会を減らせます。
カイロ
足元にカイロを放り込みます。ただそのままだと低温やけどの危険性がありますので、タオルや着替え用の靴下などに入れてください。今はこうした発熱量の高いタイプもありますので、積極的に活用するといいでしょう。
湯たんぽ
用途としてはカイロと同じですが、繰り返し使えるので車移動ならオススメできます。これも寝袋の足元に忍ばせておけば、朝までぬくぬくと眠りにつくことが出来るでしょう。また購入の際は直火に対応したタイプにしておくと、再加熱できるのでアウトドア環境では有用です。
毛布/ブランケット
特別高価な装備を用意しなくても、ご自宅で使っている毛布やブランケットを寝袋の上に掛けてやるだけで保温性能はアップします。多少荷物は嵩張りますが、最も手軽な対処法です。
こうした保温性能のある薄手のブランケットなら嵩張りません。こちらはNASAが開発した保温性に優れた薄手のシートです。ブランケットとしては勿論、テント内でインナーマットとして使うもよし、グロメットが付いているので簡易タープとして使うもよし、の万能選手。
まとめ
気温5℃以上ある環境なら先に挙げた方法で問題なく就寝可能なはずです。天候はもちろん、インナーテントがフルメッシュだったり、就寝時の服装だったりという副次的な要因はありますので、これを保証するものではありませんが、無為無策で眠るよりははるかに効果的だと思います。是非、一度お試しください。