【初心者用】寝袋(シュラフ)常備のススメ【簡単解説】

防災
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先日、防災グッズとしての「スリーピングマット」を考察しましたが、今回は寝袋(シュラフ)について考えていきたいと思います。

【初心者用】スリーピングマット常備のススメ【おすすめ】
防災について考える 私の住む東海地方は昔から「いつか大地震がやってくる」と言われてきました。 ところが、幸いなことに東海地方は近年大きな地震の被害にあっていません。 私の記憶でも震度5以上の地震被害にはあっていないと思います。...

何故、寝袋が重要なのか

例えば2018年9月、北海道で発生した地震が仮に冬季であったなら、その被害はより甚大なものになっていたことでしょう。公民館や体育館に避難したとしても、暖房器具のない状況では眠ることは無論、じっとしていることさえ苦痛であることは容易に想像がつきます。

もうひとつ記憶に新しいところでは、2018年2月8日に北陸地方を襲った記録的な大雪もありました。その際も高速道路が、さらには国道8号線も通行上となり、身動きがとれず狭い車内で極寒の一夜を過ごす羽目となった方も大勢みえ、実際に低体温症で亡くなられた方もいらっしゃいました。

私は仕事の休憩時間に仮眠をとる習慣があるので、後部座席がフルフラットになる自家用車内には一年中スリーピングマットと寝袋が積んであります。もし被害に遭われた方の後部座席に寝袋があったら、あるいは助かっていた可能性もあったのではないでしょうか。

とりわけ寝袋に関しては気候、気温に応じて使い分けをしています。そこで私が実際に使用した感想を交えながら、オススメの寝袋を紹介していきたいと思います。

寝袋の形状の違い

寝袋には大きく分けて二種類の形状があります。

ひとつは封筒形。名前の通り筒状の袋になっています。

このようなものですね。

もうひとつはマミー型といって、寝袋と聞いたときに多くの方がイメージするのが、こちらの形状ではないでしょうか。

当サイトでは主にマミー型寝袋について扱っていきたいと思います。というのは、寝袋の主要な目的は睡眠時に体温を逃がさないことですので、封筒型の場合、肩口が冷え込む為、保温効果が低いからです。それに封筒型寝袋で眠れる環境であれば、例えば毛布やブランケットなど、他のものでも代替可能なはずです。

寝袋の素材の違い

素材に関しても化繊ダウンの二種類があります。優劣をつけるのは難しく、どちらにも一長一短があります。

化繊シュラフ

メリット

ダウンに比べ価格が安い
水濡れに比較的強い
洗濯機で洗える(一部不可のものもある)

デメリット

かさ張るので携帯に不向き
重たい

ダウンシュラフ

メリット

ある程度、圧縮可能なので携帯しやすい
軽い

デメリット

価格が高い
水濡れに弱い(保温力が低下する)
洗濯機洗い不可

すなわち化繊とダウンの素材違いによるメリット・デメリットはほぼ表裏一体となっています。

 

季節による違い

標高や地域にもよりますが、夜間でも25℃前後あるような時期は端的に言って寝袋は不要です。お腹にタオルケットやブルゾンなどの上着を被せておけば十分じゃないでしょうか。

春、秋

油断していると以外に冷え込むのがこの時期ですよね。花見の時期とか、日が暮れると実際かなり寒いですからね。寒暖の感じ方は当然個人差がありますが、10℃前後の対応を謳っている寝袋なら問題なく過ごせるはずです。格安シュラフでも対応が可能なのはこの時期までです。

問題なのはこの時期ですね。寝袋は価格に比例して保温効果が増しますので、気温0℃前後に対応するシュラフであれば、二万円以上の予算は覚悟しなければいけません。ただし、家族分の冬用寝袋を一度に用意するのはなかなかの出費となることは避けられませんが、着衣や毛布、あるいは湯たんぽなどを駆使して体感温度を上げる方法もあります。

 

私が所有している寝袋の使用感

唯一のダウンシュラフ

ナンガ 450

ダウンシュラフ全般の特徴として、軽くて小さい、ということが言えます。

ただし本製品の場合、0℃近くになると足元にカイロや湯たんぽなどを忍ばせないとツライかもしれません。その場合はよりダウン量の多い製品を視野に入れてください。

 

化繊シュラフ

イスカ アルファライト1300EX

重たいしかさ張る、でも寝心地は最高の一言。もちろん暖かく、個人的な体感ではナンガ450の1.5倍程度。車移動が前提ならオススメです。

 

激安化繊シュラフ

こちらは家族ではじめてキャンプをすることとなった「中津川ソーラー武道館2016」に参加するために急遽購入したもの。春から秋までの車内仮眠時には、未だにこのシュラフを利用しています。なんせ安かったので雑に扱っても問題なし。

寒さのピークを迎える2月、最低気温-2、3℃くらいの環境だとナンガ450のシュラフ単体では寒くてツラい思いをします。無論、就寝時の服装も影響するのですが、特にツラいのは足先です。ですので私はダウンシューズを履いて就寝しています。それでも寒い時はシュラフの上からエマージェンシーシートを巻き付けて眠ります。

 

防災グッズとしてのおすすめは?

予算にこだわらないのであれば、モンベル・ナンガ・イスカなど有名メーカーのダウンシュラフを用意しておけば間違いないと思いますが、防災グッズとして私が推したいのはズバリ、「エマージェンシーシート」です。

被災時に以下のブランケットシートを用意しておけば、快適な睡眠とまではいきませんが、寝具の配給が行きわたるまでの繋ぎ期間をしのぐには十分な働きをしてくれるのではないでしょうか。

ご家族の命を守るのは、この記事を読んでくれたあなたです!

プロフィール
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Dr.nero

現役会社員の傍ら、登山とキャンプとサウナを満喫するアウトドアニュース配信者。too machな情報をサクッと軽めの記事に調理してお届けします。

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