仮眠習慣
ホントかどうか知りませんが、各国の軍隊でも正式採用されているとうたうイギリス生まれのアウトドアブランドSnugpak(スナグパック) 。とりわけ化繊シュラフが有名で、ちょっとしたアウトドアショップなら在庫陳列されていることもしばしば。
そんなスナグパックから登場したのが2019年の新作シュラフ「ソフティエリート・シリーズ」です。このシリーズは2、3、4、5とそれぞれナンバリングされおり、数字が大きくなるほど保温力が高く、その分体積も大きくなります。
わたしが購入したのは厳冬期用とされているソフティエリート5。快適気温や限界気温などが一応設定されていますが、これは個人差が大きいのであくまでもそれらは目安程度に。
わたしは仕事の合間に仮眠する習慣をここ7年以上は続けており、夏場は使いませんが、寒くなるとシュラフに入って眠ることにしています。そこで約一カ月間ほぼ毎日使ってみて感じたことをつらとらと述べていきたいと思います。
と、その前にソフティエリートには一般的なシュラフにはない、ちょっと変わったギミックがあるのでそれをご説明しておきましょう。
ソフティエリートの特殊なギミック
最大の特徴はエクスパンダパネルシステムと呼ばれる、ちょっと何言ってるか分からないヤツ。要するに寝袋の幅・大きさを「ぴったり保温モード」と「寝心地ゆったりモード」に切り替えることができるわけです。
こちらはぴったり保温モード
こちらが寝心地ゆったりモード
切り替え方は簡単で、ファスナーの位置を内側か外側か選んでやるだけ。
で、使ってみてわかったのはこの「寝心地ゆったりモード」が非常に快適だということ。
これはわたし個人の問題なんですがが、窮屈なシュラフに包まれていると、時折「閉所恐怖症」のような感覚に襲われ、夜中でもシュラフから飛び出してしまうのです。ちなみに狭いテントの中はまったく平気。
それに寝心地もそうですが、体の大きな方なんかもいいでしょうね。考えてみればウェアのようにシュラフにもS、M、Lみたいな概念があってもいいような。
そしてもう一つの機能は足元を折り返してフックで固定できるというもの。
これによって無駄な内部空間がなくなり、小柄な方でもしっかり体全体を包み込むことができます。例えばコット寝していると足元がだらーんと垂れて地面と接触してしまうことってあると思いますが、あの状態がなくなります。
実際の寝心地と保温性
最近ちょっと寒くなってきたので最低気温は5℃前後といったところでしょうか。使い方は「寝心地ゆったりモード」にして足元を折り返し、靴下だけだと寒いのでモンベルのダウンシューズを履いています。
これで今のところ暑すぎず寒過ぎず快適。
この地方では寒さのピークが-2℃、3℃といったところなので、そうなったらこの状態でナンガのダウンシュラフをインして使おうかなと考えています。
これはナンガのメリノウールインナーシュラフをインした状態。
例えばソフティエリート5でなくても、2をシュラフカバーのような感覚で使うことで手持ちのシュラフの保温性を格段にアップさせることも可能だと思います。そこで生きるのがエクスパンダパネルシステムというわけですね。
特にこの機能が目当てで購入したわけではないのですが、思いがけず便利だったのでご報告しておきます。



