昨今のテント勢力図
私の記憶が確かなら、、、サーカスTCの初期ロットが出荷されたのが2016年、夏の終わり頃だったでしょうか。それからも売れに売れ続け、一時期は入手困難な状況が頻発していました。
特にこの寒い季節、キャンプ場で松ぼっくりを投げればサーカスTCに当たるとか当たらないとか言われていますが、まあとにかくどのキャンプ場でもあっちにサーカス、こっちにサーカスとボリショイも真っ青の様相を呈しております。
View this post on Instagram
御多分に洩れず私もサーカスTC愛用者の一人なのですが、ビギナーからヘビーユーザーに至るまで、なぜここまで支持を集めることができたのでしょうか。
今回はその魅力を改めて解説してみたいと思います。
ここがスゴイよ!サーカスTC!
オールシーズン使える!
テント生地がポリコットンと呼ばれる綿とポリエステルの混紡素材なので遮光性が高く、夏場の強い日差しからプロテクトしてくれます。なので日中屋外で過ごす時もサーカスTCの出入口2か所を開放しておけば風が通り抜けて涼しく過ごせるわけです。
いわばタープの代替として比較的簡易にプライベート空間を作り出すことが出来るわけですね。ファスナーを閉じて着替えたりするのも便利です。
一方、冬場はテントの裾にスカートと呼ばれるすきま風をシャットアウトしてくれる機能が備わっているので保温性が高く、暖房器具を併用することで暖かく過ごすことが出来ます。
View this post on Instagram
その際は当然、一酸化炭素中毒などに配慮する必要はありますが、、、
用途が豊富!
テントとしてだけでなく、タープ代わりに張ってリビングとして使うことも出来ます。
我が家が11月の下旬に利用した例。閉め切って石油ストーブをインストールし、日中の活動拠点としました。
雑妙なサイズ感!
ソロなら贅沢空間、3~4名のファミリーには広すぎない必要十分な空間を与えてくれます。
2011年の調査で1世帯当たりの人数が2.46人とされていますから、人口減少に伴いサーカスTC適正人数の範囲に収まる世帯が増えている説。
使うひとを選ばないカラーリング!
ハードコア・キャンパーからゆるふわファミリーまで、誰が使っても違和感のないナチュラルカラー。自然に溶け込むのでキャンプ場の景観も壊しません。
View this post on Instagram
ここ数年でどのテントメーカーもナチュラルカラーに舵を切ってきましたよね。
グランピングブームの影響によるノルディスクの台頭も後押しした感がありますが、個人的には歓迎したい傾向ではあります。
ワンポールテント設営のハードルを下げてみせた!
私が最も感嘆したのはこの設営システムを提案してみせたこと。
なんのことはない工夫ではあるのですが、ワンポールテント設営未経験者のどうやって設営するのか?という素朴な疑問に対し、これ以上ない明快な回答を提示していると思うのです。
- ガイドラインの先にペグを打つ
- テントの裾を引っ掛ける
- ポールを立てる
たったこの3ステップで設営出来ますよ、という説明はビギナーにとって非常に理解しやすいものではないでしょうか。
手にすると分かる信じられない価格!
コスパ、コスパとあまりうるさいことは言いたくないのですが、こんなにコスパに優れたテントがあったでしょうか。使ってみると圧倒的に価値が価格を上回っていると実感いただけると思います。
ここがちょっと残念、、、
ファスナーがですね、すごい噛むんですよ。だからあんまり開け閉めしたくなくって、一旦テントの中に入ったらなかなか外に出たくなくなり何しにキャンプに来たんだ、という自問自答を繰り返す羽目になるのです。
でもご安心ください。それは私が使っている一昔前のタイプの話で、現状出回っているものはビスロンファスナーというものに改善されたようなので、思いっきり開け閉め開け閉めしていただいて結構です。
これからの「サーカスTC」の話をしよう
人気幕、それ故のジレンマ。それはどうしても人と被ってしまうこと。先日のキャンプ場でもこんな光景に遭遇しました。
でもみんなが使っているから、被ると恥ずかしいから、という理由だけでこの日本生まれの傑作テントを食わず嫌いしてほしくないのです。
そうしたあまのじゃくな考えは“もうビートルズを聴かないことで何か新しいもの探そうとした”と。かつてYO-KINGも反省して歌っていました。
さあ、サーカスTCと共に新しいキャンプ体験を手に入れましょう!
こっちも欲しい!
おしまい。