マグカップどうするんだ問題
キャンプをはじめてしばらくすると細部にもこだわりたくなるものですよね。
マグカップなんてその最たるもので、ドリンクを飲むという目的を果たすためなら別になんでもいいはずで、それこそ紙コップでもいいし、プラスチック製でもいいし、今どきは100均でいくらでも揃うでしょう。
でも違うんですよね。誰かのためではなく、自分一人を満足させるのもキャンプの醍醐味ですから、お気に入りの道具と共に優雅な時間を過ごしたいもの。
そんなアウトドアマグカップ界のトップランナーでもあるスノーピークのチタンマグ。
愛用者も多いでしょうが、一体なにが優れているのか。じっくり見ていきましょう。
素材の違い
スノーピークのマグカップには大きく素材によって2種類に分かれます。
一つはステンレス製。その特徴は安価のわりに丈夫、というところ。ただ好みの問題でもありますが質感が若干チープな印象は否めません。
もう一つがチタン製。ステンレスに比べて値は張りますが軽量かつ頑強という相反する特徴を備えています。それ故、アウトドアという環境ではチタン素材のほうが重宝される傾向にあるのです。
構造の違い
素材だけでなく、スノーピークのマグカップには悩ましいことに構造の違いもあるのです。
それがシングル構造とダブル構造。
ダブル構造というのはサーモスのタンブラーなんかがイメージしやすいでしょうか。
カップ内の温度が変化しにくく、結露しにくい、というものですね。
なので外気の環境に大きく左右されるアウトドア環境下では温冷ともに保温可能なダブル構造というのは誠にありがたい機能なのです。
二重構造なので熱を逃しにくく、熱い飲み物を飲むときにも口元が熱くなりません。保温性に優れ氷も溶けにくいです。スタッキングも可能なデザインです。
引用 スノーピーク
ただし、万能というわけでもありません。
まずシングル構造に比べて価格が跳ね上がります。さらにシングル構造なら直火にかけられるので例えばコーヒーを再加熱したり、ちょっとした調理器具としても使えるのですが、ダブル構造ではそうした芸当は出来ません。
つまり飲み物の温度を最適な状態に保つことに機能を特化させたものがダブル構造。一方、汎用性の高いシングル構造という特徴が言えるでしょうか。
サイズの違い
またまた我々を悩ませる問題。それがサイズ展開が豊富である、ということ。
大きいサイズから450、300、220mlの3種類あります。
以前は600mlというサイズもあったのですが、現在公式サイトからは消えています。
私が使っているのが450ml。通常の缶ビール程度なら余裕ですべて注ぐことができます。
焚き火につっこんで湯を沸かしたりもします。
なのでスノーピークのロゴも見えにくくなっていますね。
底もこのように。
チタン素材は熱すると青く変色するので、そうした“育成”も楽しみ方の一つだったりします。
300mlは450mlにスタッキング(重ねること)が出来ますので運搬時の省スペース化に貢献するでしょう。220mlに関しては使いどころがかなり限定されてしまうかな、という印象です。
わたしのおすすめ
先述したような理由から私はシングル構造のチタンマグ450もしくは300を推します。
迷ったらこのどちらかにしておけば間違いありません。
ちなみに私は職場でもチタンマグ450を持参しており、これにボダムのフレンチプレス式タンブラーをスタッキングして朝一のコーヒーを楽しんでいます。紅茶が一般的かもしれませんが、フレンチプレスでいただくコーヒーもおすすめですよ。自分の匙加減で日によって当たりハズレがあるのですが、それもまた楽しい要素のひとつです。
豆はカルディオリジナルで、店頭で挽いてもらったものをスプーン3杯ほどボダムに仕込んでいきます。挽き立てにこだわりたい方は手動のコーヒーミルなんかでゴリゴリして優雅に一日をスタートするのも悪くないんじゃないでしょうか。
こちらがシングル
こちらがダブル
スノーピークではありませんが、こちらは蓋付きなんで直火にかける時灰が入らないので助かりますね。湯を沸かすにも早いでしょうから。
ボダムのフレンチプレスタンブラー。持ち運び出来るので、挽いた豆さえあればどこでも美味しいコーヒーがいただけます。もちろんキャンプでも!
挽きたて派はこちらもどうぞ
おしまい。