業界の巨人が動いた
日経新聞にこんな報道がありました。
キャンプ用品大手のスノーピークは23日、長野県白馬村と包括連携協定を結び、2020年春に複合商業施設を開くと発表した。同社のキャンプ用品を販売・レンタルするほか、飲食店を併設。敷地内の広場や森でキャンプなどアウトドア体験ができる。建築家の隈研吾氏が設計を担う。白馬村はスキーシーズンだけでなく通年の集客により観光活性化を目指す。
スノーピークは2018年に「株式会社スノーピーク白馬」として完全子会社を設立していたのですが、ここで点と点が繋がったというわけです。
メインとなる建造物は隈研吾氏が設計を担当する気合の入れようです。そう言えば以前からちょくちょくコラボしてましたもんね。
出典 スノーピーク
場内にはキャンプやBBQスペースはもちろん、スタバや料亭がテナントとして入り、マルシェなんかも開催されるのだとか。
スノーピークとしても初の大型複合施設の運営ということで手探りの部分もあるでしょうが、これは期待できるんじゃないでしょうか。
例えば我が家の場合、キャンプ熱は私と妻・娘の間で雲泥の差があります。
そうなると良い塩梅の落とし所を見つけるのにいつも苦労するのですが、こんなレジャー施設があったら家族一同納得するような気がします。
以前、滋賀県の高規格キャンプ場『マイアミ浜オートキャンプ場』を利用した際、偶然場内でマルシェが開催されており、妻と娘が喜んでいた記憶があるので。
グランピング2.0?
そう言えば昨年ロゴスも大型施設をオープンしたんだよな、と思って今更ながら調べてみました。
ロゴスランド
〒610-0121 京都府城陽市寺田大川原24−4
2018年6月に段階的なオープンとなる第一期として屋内にテントを張ったプライムイン城陽なる宿泊施設がお披露目されました。
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どんな感じかなー、と思って調べてみたら、、、
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なんでしょう。お店の展示スペースにそのまま泊まっちゃうイメージでしょうかね。
近年のグランピングブームに対して「あんなのキャンプじゃない!」みたいな厳しい声を浴びせていたキャンプ右翼の方々もここまで来るともう苦笑するしかないんじゃないでしょうか。
でもこういう傾向はあらゆる分野で散見されるようになりましたよね。テント内で食事するレストランとか、ワーキングスペースとか。いいと思うんです。歓迎しましょう。
すべてのジャンルはマニアが潰す
これは新日本プロレスを再興させた立役者のひとり、ブシロード元社長の金言。
ビギナーをニワカだなんだと排除せず、優しく受け入れてジャンル人口の裾野を広げる。それこそがジャンル存続の秘訣であり、めぐり巡ってマニアにも恩恵をもたらすことになる、という意味。(だと解釈しています)
ではお値段はどうでしょう。
おそらく売りにしていると思われるテントタイプと呼ばれるお部屋一泊朝食付きのプランは
中学生以上 | ¥8,000 |
小学生 | ¥6,000 |
未就学児 | ¥6,000 |
なるほど、なるほど。そうすると我が家の場合は大人2名、小学生1名なので一泊22000円ですか。
立地的に京都大作戦とか行かれる方はいいんじゃないでしょうか。
ご予約は60日前からのようなんで、お気をつけください。
シエナヒルズ
同じく2018年京都に誕生したのがシエナヒルズという宿泊施設。
〒626-0225 京都府宮津市日置
京都といっても日本海沿いなので、また違った古都の表情が楽しめそうですね。
こちらはわりとパブリックなイメージに近いグランピング施設という印象。
出典 グランドーム京都天橋立
個人的には同じような料金設定だったらこっちに行ってみたいかな、と思ってしまいました。
スノーピークは星野リゾートの夢を見るか?
白馬の施設は2020年オープン予定なので、まだ少し先の話ではあるのですが、アウトドア業界がビギナー層に向けて異なるアプローチを仕掛けている様は見ていてワクワクします。
キャンプ場運営もなかなか厳しいと聞きますから、例えばスノーピークがキャンプ場に特化した事業、すなわち星野リゾートのキャンプ場版をやってくれたらすごく面白いと思うんですね。
スノーピークの冠が付けばそれだけで箔がつくと言いますか、集客力があるような気もするし、高齢化による後継者問題なんかもこれから増えてくるでしょうから、不動産の所有とキャンプ場運営を切り離すことで両者にメリットがあるような気がするし、我々利用者の満足度も向上するんじゃないかなーという与太話でした。
おしまい。