テント内で焚き火という攻めに攻めたキャッチコピーに沸いた2018年末。これまでの日常が当たり前でなくなり、何もかもが停滞し姿かたちを変えざるを得なくなった2020年。
あれから約2年の歳月を経て、ついに伝説のテントが再び我々のもとに帰ってきました。常識を打ち破った、あるいは常軌を逸しているとも言われたあのテント。お野菜シリーズの皮をかぶった恐るべきリーサルウェポン。
それがDODのレンコンテント2。
出典:DOD
先代からの大きな変更点はテント下部に大きな窓が設置されたこと。これによっていわゆる煙突効果が働き、排煙機能がより一層アップすることが期待されます。
出典:DOD
また今回から一回り大きなLサイズがラインナップに加わわったことも大きなトピック。
出典:DOD
こうしたサイズ展開も含めてやはりテンマクデザインのサーカスTCシリーズを連想される方も多いことでしょう。
事実、両者にはワンポール構造、TC素材、サイズ感といった多くの共通点があります。しかしながらレンコンテントが単なる模倣にとどまっていないのがDODの矜持。
出典:DOD
テント内での焚き火を推奨するなんてコンセプトは、よほど肝の据わった企業でないとGOサインを出さないわけで。そうした意味でも、このテントを購入される方は細心の注意を払って運用していただきたいと切に願います。
出典:DOD
わたし自身、これまでテント内で石油ストーブや薪ストーブをインストールして冬キャンプを楽しんできましたが、いずれも一般常識的には認められていない行為です。それはむろん、火事や一酸化炭素中毒というリスクがあるからで、いくら注意してもトラブルはつきもの。恥ずかしながら、一歩間違えれば大きな事故になっていたミスもしてきました。
ましてや焚き火は予測不能な火の粉が飛んだり、煙もダイレクトにテント内を通過していくわけですから、その危険性はストーブの比ではありません。ともかく、そのポップなビジュアルやキャッチーなネーミングに反して相当なリテラシーが要求される玄人向けのテントである、ということだけは忘れないでください。

おじさんとの約束だよ。
出典:DOD
カラーはベージュとカーキの2色展開。
販売は例によって今のところDOD公式サイトからのみとなっています。
それにしても最近のDODは一昔前のように決してリーズナブルとは言えなくなってきましたね。これは悪い意味ではなく、ある程度の品質を追求してきた結果なのでしょう。小ロット生産で好きな方だけが購入するのなら、これはこれで理想的なのかもしれません。



