前編はこちら

いざ山頂へ
午前9時、おそらく山頂と思われる場所まで辿り着いたと思うのですが、いかんせん何も見えない。風はますます勢いを増し、じっとしていると徐々に体温が奪われていきます。
たかが標高1377mでこの激しさ。
もっと標高の高い場所でキャンプを楽しんだことがあるのに、今はこの状況がただただ恐ろしい。
今思えば避難小屋でしばらく待機でもしておけば良かったのかもしれません。でもこの時のわたしは直ちに下山する行動を選んでしまったのでした。滞在時間はおそらく5分程度だったでしょうか。
とりあえずめちゃくちゃ寒いのでレインウェアを羽織って暴風対策。
下はペラペラのバーブライトパンツ一枚ですが、意外とそんなに寒くはありません。
それよりも手先が痛いくらいに冷たい。
一応、グローブをしているのですが、防寒力が足りていないようです。
たぶん、こっちから来たよな、、、
まったく自信が持てないまま、歩みを進めます。
あれ?こんな道だったっけ?
たまらなく不安になり、再び山頂に引き返して建物との位置を再確認。
うん、間違いない。この道で正解なはず。
すると見覚えのある光景が!
これこれ!よく目立つ赤とオレンジのゴミ!
道間違いの不安はこれでなくなりました。
手指をグーパーさせながら動かして寒さを誤魔化してみたり。
フードをかぶって顔に直接風が当たるのを防いでみたり。
この時間になると徐々に登ってくる人が増えてきました。
中にはちびっ子の姿も。すげぇな。
えっ?半袖のおじさんがいる、マジ!?
腕組みしながら登っている人をチラホラ見かけるけど、あれは何でなんだぜ?
8合目のベンチでちょっと休憩しようかな、と思ったけど先客が結構いらっしゃったのでスルー。7合目あたりまで下りてくると、ようやく霧も晴れ視界は良好に、風もおさまってきたようです。
結局5合目まで、時折腰掛けやすそうな岩を見つけては座って休むを繰り返したのでした。
山頂で楽しもうと思っていたおにぎりと羊かんを5合目のピクニックテーブルで。
もうこのあたりで体力的には限界を感じていたのですが、羊かんの甘さが少しだけ回復させてくれるのでした。
甘いものってすごい!
それにしてもこの山はトレランする方が非常に多いですね。ゆっくり歩いているだけなのに捻挫しまくっているようなわたしからすると、到底信じられないスポーツです。きっと下山後に飲むハイボールは格別なんだろうな。
わたしも早く帰って呑もう!
ここ伊吹山は多くの草花が生息していることでも人気なのだとか。
わたしはこういうの門外漢なのでまったく分かりませんが、興味を持てばまた世界が広がって楽しいでしょうね。
キャンパー目線で見るホームセンターや100均が宝の山であるように。
ようやくゴールが近づいてきました。
わたしの百名山一座目はこれにて終了。
時刻は午前11時59分。
トータル6時間23分の山旅となりました。
あっ、あとこの新調したノースフェイスのキャップがめちゃくちゃ調子よかったので後日詳細をレビューしたいと思います。
汗かきな方にこそオススメしたい超優秀なキャップでした。



