ロースタイルキャンパーに朗報
ストイックさを追求した結果、スリーピングマットを座布団代わりとするグラウンドスタイル、通称ジベタリアンに落ち着いた方も多いことでしょう。
ただし腰に爆弾を抱えている方にとっては常に不安がつきまとうデリケートなこのテーマ。わたしも軽度の腰痛持ちなので、そのお気持ちはよくわかります。
本音は当然イスに腰掛けてくつろぎたい。
つまり好むキャンプスタイルはロースタイルなのにロースタイルは腰に優しくない、という軽視できないジレンマ。それを解決してくれるのがローチェアなわけですが、軽量コンパクトでデザイン性に優れたものという条件に絞ると選択肢があまりなかったのです。
真っ先に思い浮かぶのがヘリノックスのグラウンドチェアでしょうか。
チェアワンを代表するX型とは異なり、さらに座面が低い構造となっているのでロースタイルキャンプの可能性をさらに拡張してくれるこの素敵なチェア。
例えばワンポールテント内でチェアを使った場合、端に移動するとテント生地が頭に触れて気になったりしますよね。そうした不快感を軽減してくれるのがグラウンドチェアなわけです。
面白いことにあれだけコピーされまくっているX型に対してグラウンドチェアの模造品を少なくともわたしは知りません。故に技術的な(あるいは権利的な)ハードルが高いのだろうと考えられます。
さて、そんな魅力あふれるグラウンドチェアですが、唯一気に入らなかったポイントがカラーリング。これまでラインナップされていた2種類はULスタイルなら違和感ないものの、わたしのような泥まみれ系キャンパーにはちょっとミスマッチなのでした。
何度カートに入れては削除を繰り返してきたことか。
そこにきて今回追加された新色はポールがブラック、シートがコヨーテタンという地味な配色。
出典:モンベル
これこれこれ!そういうことなの!
他シリーズのカラーバリエーションは豊富なのにグラウンドチェアだけ2種類しかなかったのが妙に不思議だったんですよね。これを機に、より一層ラインナップが充実していくことを期待します。
一度腰をおろしたら動きたくなくなる、という弊害はあるものの軽量コンパクトでデザインに優れたグラウンドチェアはヘリノックスだけ。
2020年のフジロックから名指しで締め出されてしまった不憫なヘリノックスですが、わたしたちキャンパーはずっ友だよ!
がんばれヘリノックス!



