YOKA TIPI
まるでおもちゃのような組み立て式木製ファニチャーを中心に手掛けるアウトドアブランドのYOKA。
わたしも三本脚のソロテーブルを愛用していますが、シンプル構造ゆえに壊れにくく、雰囲気も大変良いので気に入っています。
そんなYOKAから新登場したのは意外にもテントでした。
それもソロサイズのワンポールテント、その名は「YOKA TIPI」
出典:YOKA
特筆すべきは国内メーカーとして珍しい煙突ポート付きであるということ。
これはわたしの知る限り快速旅団の扱うオリジナルテント以来かと。しかも快速旅団の煙突ポートは後付けオプションであるのに対し、YOKA TIPIはデフォルトで備わっているのです。これが非常に画期的。
出典:YOKA
というのも、言うまでもなくこの「煙突ポート」はテント内での薪ストーブ使用を見込んだ機能。しかしながら、多くの薪ストーブ製造メーカーはテント・シェルター内での使用を禁じているというのが現状です。
よってここに大きな矛盾が生じてしまう。
とは言え、多くのユーザーがそれぞれ工夫を凝らし、テント内で薪ストーブを楽しんでいるのも万人の知るところなわけで。だったら一肌脱ごうじゃないか、と思ったのかどうかは分かりませんが、これぞ大手には真似のできない大英断と言っていいでしょう。
商品紹介ページにこれでもかというボリュームの注意事項が記されていることからも、その心労がうかがえます。
要約すると
「いいかお前ら、これは薪ストーブの幕内利用を推奨するものではないからな。でも、もし、仮に、IF、使うのであればこの煙突ポートを活用してくれたまえ。ただし、くれぐれも安全には注意してくれよな。で、なんかあっても自己責任だからな、頼むぞ。」
みたいなことですね。
その他の特徴である夜間の視認性をアップさせるリフレクターの存在感や、保温性を上げ雨風の吹込みを軽減してくれるスカートが付いている点にもご注目。
出典:YOKA
軍幕を想起させるカラーリング「ダークカーキ」の無骨さとポップな仕上がりのリフレクター(反射材)の共存をどう解釈するか、このあたりが好みの別れるところでしょうか。
市場がこの意欲作をどのように評価するのか、今後の動向が非常に気になるアイテムとなりました。



