にしこり
という文字列がホントに松井秀喜元選手の顔に見えた時のアハ体験の感動は今でも鮮明に覚えています。
そんなことより、背中に1cm超のめちゃくちゃ大きな吹き出物が一週間くらい前に出来まして、はじめの頃は「大きいニキビだなぁ、早く潰れてくれないかなぁ」くらいに思っていたんですが、一向に治る気配がなく、なんなら痛みが増してきて仰向けに寝ているのもつらいし、洋服が擦れても痛くなってきたのです。
あんまり気になるものだから、妻に患部を見せて、どんな感じなのか問うてみたところ、「ああ、これはちょっと病院に行ったほうがいいかも」とかなりシリアスなトーンで言われたものだから、なんだか怖くなってきて、翌日評判の良い皮膚科に予約を入れたのです。
はじめての病院にて
初診だったのですが、ネット予約して待ち時間もほぼなく診察していただくことに。お医者さんにかくかくしかじかと症状を伝え、上着を脱いで患部を見せたところ、かなり食い気味にフンリュウですね、と一言。
え?韓流なら知ってますけど、と言いかけた言葉をぐっと飲み込んだところで、お医者さんの解説がありました。
いわく、毛穴下の袋状のポケットに垢や皮脂などの汚れが溜まっている良性の腫瘍、とのこと。
良性というワードがこんなにもきらめいて聞こえた瞬間ってあったでしょうか。
もうこうなったら怖いものはありません。
するとお医者さんは「自然治癒はしないので、5mmほど切開して抜き取りましょうか」とかなりポップな感じでおっしゃられたのです。
ですので私もそんなライトなオペならやぶさかないので「ええ、構いません」と何故か他人事のような返答をしてしまった次第。
いざ手術
というほど大袈裟なものではありませんでしたが、診察室内のベッドにうつぶせ寝し、患部にちくりと麻酔注射したかと思いきや直ちに切開している様子。
「え?麻酔が効くの待ったりしないんだ、、、」と思う余裕もなく、お医者さんの指だか爪だかでむんぎゅーっと患部を挟んで異物を絞り出していきます。それがまあ痛いのなんの。患部を抑えつけることがそもそも痛い上に、ずっと背中をつねられているようなものなんで。
ともかく、さっきの麻酔注射でちくっとした痛みを返して欲しいな、と思うくらいには痛かったです。途中、お医者さんが「ほら、こんな感じのものが出ましたよ」とガーゼに絞り出された異物を見せてくれたのですが、それは乳化した練り消しゴムのカスのようなものでした。
時間にすると10分もかかっていないと思われます。
一週間後に念の為、もう一度見せにくるように言われ、診察は終了しました。
処方されたのは小さなチューブ状の軟膏と2日分の飲み薬だけ。
費用は診察代が約2500円、薬代が600円でした。
それから2日経過
当日は飲酒も風呂も念の為、控えるように言われました。
仰向けに寝ると患部が圧迫されてまだ痛みがあります。
帰宅後、粉瘤について少し調べてみると、誰にでも、体のどこにでも出来る可能性があるそうです。しかも発生原因は不明。生活習慣もあまり関係ないようです。
粉瘤とは、良性の皮膚腫瘍の一種であり、アテローム、表皮嚢腫とも呼ばれます。何らかの理由により、毛穴の一部が内側にめくれて袋状の構造物になると、そのなかに脱落した角質や皮脂がたまり徐々に成長していく病気です。腫れて赤くなり、痛みを引き起こすこともあります(炎症性粉瘤)。
治療は主に手術による腫瘍の切除です。良性腫瘍なので治療を受けなくても命に関わることはありませんが、早い段階で治療をすれば患者さんにとって負担の少ない治療法を選択できます。
私は知識がなかったのでてっきり大きなニキビかと思って油断していましたが、自然治癒しないと知り、早めに病院に行ってよかったと思います。
私のケースでは簡単な施術でしたが、長期間放置すると化膿したりして大きな手術が必要になるケースもあるようです。
もし体のどこかに腫瘍のようなものが出来たら早めに診療してもらったほうがいいですよ、というとっても当たり前の教訓を高らかに宣言して話を終えたいと思います。
世の中知らないことだらけ、、、
おしまい。