むかしMHFというネトゲがありまして、、、
今でこそ登山だのキャンプだの、アウトドア派でございみたいな顔しておりますが、なにを隠そうわたくし、たった数年前までゴリゴリのネトゲ廃人ような生活を送っていたのです。一体なんのゲームをやっていたのかと申しますと、モンスターハンター・フロンティア・オンライン略してMHFというもの。これはPCやXbox360、PS3、Wiiなどでプレイ可能なのですが、わたしはXbox360に生息しておりました。
プレイ未経験の方でもモンハンというワードくらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。
端的に言うと疑似ハンティング・アクションゲーム。
つまりアクションゲームですからプレイヤーの腕前がプレイ進行度に直結するわけです。
この点、例えばドラクエのように時間さえかければレベルが上がって誰でも強くなれる、というわけでもありません。ただし武器や防具を強化していくことでプレイヤーのステータスを向上させていくことは可能。それにより、かつて苦労して倒していたモンスターが己のプレイスキルと装備の成長度合いによって徐々に難易度が下がっていく感覚は嬉しくもあり、一抹の寂しさもあり。
まだ「あつ森」で消耗してるの?
ところで、このコロナ騒動の影響もあり暇つぶしに最適な「あつまれ どうぶつの森」が売れ行き好調だそうで。むろん、こちらも長年続く人気シリーズだけに好きな方にはたまらないものがあるのでしょう。
わたしも3DS版を少しだけ触ったことがありますし、アプリ版だってプレイしたことがあります。が、正直あまりピンときませんでした。好きな方にはごめんなさいね。リンゴを拾ったり、貝殻を集めたり、釣りをしたり。で、そうした素材を使って家具を増やしたりしながら日々の生活を充実したものにしていくゲームだと解釈しました。
わたしはすぐに気づきましたよね。
「あ、これモンハンじゃね?」と。
モンハンでもあるんですよ。キノコや石コロを集めてこいっていう、採集クエストなるものが。
じゃあモンハンでいいじゃないっていう。
一方、「どうぶつの森」にはありませんよね?
あります?討伐クエスト。
タヌキさんや小鳥さんをベルセルクみたいな大剣で薙ぎ払っていいわけありませんもんね。
同じ“世界”の話
ここからちょっと抽象的な話になりますが、「どう森」も「モンハン」も同じ世界を描いているのだと思うのです。ここで言う“世界”とはむろん、我々が過ごすこの現実世界のこと。
はじめは何もない状態から草花を集め、虫や魚を採り、それらを加工して道具や家具、服などを作っていく。どちらも世界をデフォルメして描いてはいますが、本質的には同じようなことを語っているわけです。
そしてモンハンではよりリアルな現実、つまり殺生を行い、動物の毛や皮を加工品に、あるいはその肉を調理して食べる、ということまでをセットで描く。他方「どう森」はその点を完全にオミットし、あまつさえ共存すべきものとして描いている。
これはどちらの姿勢が正しいのか、あるいは優劣を問うているのでもなく、同じような“世界”を描いているにも関わらず、思想信条の違いによってかくも表現が異なるという現象を楽しむのが吉かと。
そんなわけで、わたしの性分としてはよりドラスティックなモンハンの世界観を推したいのです。
雄大な森丘や雪山を舞台に行われる、生活あるいは経済活動としてのハンティング。
その自然の美しさと残酷さのコントラスト。
希少部位が剥ぎ取れた際に溢れ出る脳内エンドルフィン。
だいたいゲームが好きな方でも「桃鉄」が好きな人と「フォートナイト」が好きな人ではまったく話が噛み合わないわけであり、これはグランピング派と軍幕派以上に大きな隔たりがあるのです。
モンハンよ、わたしは帰ってきた
モンハンにはシリーズがいくつかあり、2020年時点での最新作はPS4でプレイ可能なモンスターハンター・ワールドの拡張版であるアイスボーン。
ちなみにわたしが膨大な時間とマネーを注ぎ込んだのはMHFのみであり、いわゆるナンバリングされた“本家”とは別モノとするのが一般的な認識。数年取り組んだMHFへの情熱が冷めてからはTVゲーム自体から遠ざかっていました。それからキャンプにどっぷりハマっていくわけですね。
よってモンハン・シリーズを溺愛しているというスタンスでもないのです。
わたしはどちらかと言うとファイアーエムブレムや信長の野望みたいな反射神経不要で熟考できるゲームが好み。グランド・セフト・オートを代表する箱庭系ゲームも好きですが、基本的にアクション操作になれるのがダルいと感じてしまうタイプ。
ですから、そんな志向の持ち主でもハマれるモンハンの魅力を是非お伝えしたいのです。
今回のコロナ騒動によりかつて批判的だったWHOが「家でゲームでもやろうぜ」という香川県議会涙目なゲーム推奨宣言を行うなど、まさにパラダイムシフトとでも言うべき事態に。
WHOがそう言うなら仕方あるまい、ということでニンテンドースイッチに「モンスターハンターダブルクロス(MHXX)」をわたしはしぶしぶダウンロードすることにしたのです。
尚、PS4は持っていません。
モンハン弱者よ!MHXX序盤はこうして遊べ!
5年以上前のMHFしか知らないわたしは衝撃を受けました。
スタイル?SP技?乗り?なにこの武器?
ベースこそモンハンではあるものの、追加要素の情報量に圧倒され、なにがなんだか分かりません。これ、シリーズを追いかけてきた愛好家以外にはかなりハードルが高いのでは?
そんなことを感じた次第。
で、ようやく本題なんですが、今までまったくモンハンを通ってこなかった方のためにMHXX序盤の遊び方をざっくり指南させていただこうかと思います。
御多分に洩れず、モンハンにもチュートリアルが存在しますが、なんせ情報量が多いので(少なくともわたしの場合は)頭に入ってきません。おまけに武器の操作方法などの説明も親切とは言い難い設計ゆえに、とにかく分かりづらい。
ですので、とりあえず草花やキノコを探したり、採掘や昆虫採集、釣りなどをしてみましょう。
ほら、完全にここまではどうぶつの森ですよ。すると徐々に生産できる武器や防具が現れると思います。まず武器の選択ですが、ビギナーでも扱いやすい大剣や太刀はいかがでしょうか。
大剣は抜刀と納刀と繰り返す、モンハンの基本となるヒット&アウェイ戦法が有効ですし、太刀ならがむしゃらに振り回していればそれなりにダメージを与えることができるでしょう。
防具の揃え方
次に防具ですが、これがまた難しいわけですね。
まず防御力の数値は一旦無視します。それよりも重要なのは何らかのスキルを発動させること。スキルを発動させることで戦闘を有利に進めたり、ストレスが軽減される能力を身につけることができるのです。
これこそがモンハンの神髄と言っても過言ではありません。
例えば攻撃力UP【小】というスキルを発動させるには防具のスキルポイント(スキルを発動させるのに必要なポイント)に攻撃という特典があるものをチョイスしなければなりません。
仮にこんな防具を選んだとしましょう。
- 頭 攻撃+2
- 胴 攻撃+3
- 腕 攻撃+2 防御-2
- 腰 攻撃+1
- 脚 攻撃+2 防御-2
上記の例では攻撃のスキルポイント合計が攻撃力UP【小】発動条件の10に達しています。
これでめでたくスキル攻撃力UP【小】を手にすることができました。
一方、防御のスキルポイントがマイナスとされていることにお気づきでしょうか。
このマイナスポイントが累積すると、防御力ダウンなどの足かせとなるスキルが発動してしまうことになるのです。
オンラインでの注意点
リアルな知人同士でのプレイなら特に気をつかうこともないでしょうが、素性の分からないオンラインなら話は別。
モンハンではオンラインを通じた協力プレイが可能となっていますが、基本的には効率を重視したスキル、つまり攻撃力に特化したスキルを要求されることが多いでしょう。
よってリタイアして迷惑をかけないようにと、気をつかって防御回避系のスキルで身を固めると邪険にされてしまうかもしれません。
ただし装備自由をうたっている野良パーティなら特段問題はないでしょう。
加えて多人数プレイで厄介な問題が選ぶ武器によっては他のプレイヤーの妨害となる可能性があること。例えば太刀、これはリーチが長い武器でソロなら立ち回りやすいのですが、プレイヤーが密集した場所で振り回すと仲間をコケさせてしまうのです。
これに気づいていない人がいると非常にストレスとなってしまう。
ハンマーも要注意、叩きつけはともかく、かち上げた際に仲間をホームランしてしまうのはあるあるな光景。大剣の横薙ぎなども気をつけましょう。
まとめ
めちゃくちゃざっくりとではありますが、モンハンを通ってこなかった方のためにご説明をさせていただきました。繰り返しますが、ゲームが好きと言っても志向の違いによってビッグタイトルであるにも関わらず接していないことってよくあると思うのです。わたしの場合、メタルギアシリーズや龍が如くシリーズに一度も触れたことがなかったりします。
遊んでみれば楽しいのだろうことは分かるのですが、時間は有限、どんなゲームで遊ぶのかは人生における重要な選択肢のひとつと言えましょう。自由な外出がはばかられる今だからこそ、自宅で出来る狩猟生活に一度触れてみてはいかがでしょうか。
「あつ森」と共に是非モンハンの世界ものぞいてみてください。

