生まれ変わったキャンプ場
今回お邪魔したのは岐阜県恵那市の飯地高原自然テント村。
なんでも今シーズンより移住されたオーナー夫妻が運営されているということで、俄然興味がわきました。
事前にweb予約していたので受付はスムーズ。
テント泊する場合、管理棟前のフリーサイトか林間サイトを選択することになります。
ファミリーには断然フリーサイトをおすすめしますが(理由は後述)、わたしは林間をチョイス。
ちょっとした坂道を登っていくと、
こじんまりとしたサイトが点在します。
サイト数は8くらいだったかな?
ソロあるいはデュオがちょうどいいくらいのサイズ感。
本日もポーランドポンチョDX仕様。
車をサイトに乗り入れるとソロテントが限界。きっちきち。
サーカスTCだと厳しいかもしれませんね。
まあその場合は設営後、管理棟前の駐車場に車を移動させるといいでしょう。
そう言えばうっかりテント設営用のポールを忘れてしまったのですが、なんとか現地調達できました。
なんならランタンハンガー付きでいつもより使い勝手が良かったかも。
昭和時代はジェンダーレス!?
お尻に根が生える前に場内パトロール。
林間サイトのトイレが古いと受付時にうかがいましたが、どれどれ。
ふむふむ、まあ「ザ・昭和のキャンプ場」って感じでしょうか。
でもキレイに管理されているし、全然大丈夫ですよ。
ただし、女性マークのドアを開けると小便器が並んでいるのでこれは初見殺しと言っていいでしょう。
つまり男女共用というわけです。設備はともかく、思想は進歩的。
うわぁ、と感じた方もご安心ください。
林間サイトから歩いて数分で管理棟下のトイレに辿り着くのですが、そちらはしっかり近代的な令和仕様となっています。
コインシャワーだってピッカピカ。
ファミリーにフリーサイトがおすすめなのはこんな理由からでした。
それから新築のキャビンもとっても素敵でしたよ。
薪ストーブが室内に設置されているので、冬が楽しみですね。
小さな世界
さて、もう喉がカラカラです。
お先に一杯失礼。
この子の季節がやって来ましたね。
近頃は簡単な調理すら面倒で。
もうね、わたしはこんな感じでいいんです。
寝そべって時折焚き火をいじりながらチビリチビリ。
至福の時、極上の週末。
そうそう、東海地方にお立ち寄りの際はこの明宝(めいほう)ハムを是非お土産にどうぞ。
プレスハムなんですが、肉々しいとはまさにこのことで、これはハム2.0と言っても過言ではないのです。
わたしが頂いたのはソーセージサイズですが、普通は大きなタイプがスーパーで売られています。
ややこしいのは明方(みょうがた)ハムってのもあるんですよね。
まあ、どちらも甲乙つけがたいくらい美味しいですよ。厚めにスライスしてちょっとソテーしたら立派なメインのおかずになります。
このあたりの歴史はややこしいので他をあたってください。
おや?テントと焚き火台の間にアリの巣を発見。
これは食べこぼしに注意しないと。
この地面の下で「バグズライフ」みたいなドラマが巻き起こっていたりするのかしら。
タツローとショーゴとナキネーリと
一度がっつり寝て起きると辺りはすでに真っ暗。
ところで気のせいか、どこかからメロディーらしきものが聴こえてきます。
いや、これは気のせいではありませんね。
間違いなくどなたかが音楽を鳴らしているようです。
とっさにスマホで時間を確認するとすでに夜中の0時前。

まじか、、、
いや、わたしはこれからひっそりと二次会なんで百歩譲って構いませんがね。
他の方は普通おやすみの時間のはず。
一般的には22時以降、早いところなら21時以降はクワイエットタイム。
とりあえず無心でそら豆を炙る。
午前1時、なんの曲かはわかりませんが、山下達郎であることだけははっきりと認識できます。
続いてはハマショーですか、、、。
選曲からして40歳以上とプロファイリングしますが、どうでしょうか。
答え合わせは夜が明けてから。
どうやら話声から察するに男女二人組の様子。
お察しのように音楽も話声も終始ダダ漏れです。
トイレに向かう際、問題のサイト横をじゃりじゃり言わせて通過しましたが一切変化なし。
これでヒソヒソ声にでもなればまだ可愛げがあるのかもしれませんが、、、。
つまり自らの騒音が問題であることを認識していない証左。
なので今回は忍法「泣き寝入りの術」を発動。
「ちみちみ、他にも注意すべきことがあるんじゃないかね?」
こんな場合、ゲスト同士で解決しようとするといらぬトラブルとなる可能性があるので、キャンプ場スタッフへ相談することをおすすめ致します。
わたしも家族が居たら動いたかもしれませんが、今日はひとりなので、もういいっす。
金麦とメルシャンの白ワインをがぶ飲みして意識は内面世界へエスケープ。
デリー監修冷凍ドライカレーの美味さが骨身に染みます。
メラメラ、メラメラ。
時刻は2時を過ぎ、「そろそろ寝ようか」的な会話が聞こえてきますぞ。
これで自分たちが寝る時もBGM鳴らしてたら「ああ、そういうスタイルなのね」と理解できなくもありませんが、まあそんなわけもなく当たり前のように静寂がおとずれます。
ご近所で音楽を鳴らされる経験って何度かありますが、こんな深い時間まで続いたのは初めての経験。
ここからが俺のターン!といきたいところですが、「くっ!ガッツがたりない!」
わたしもそろそろノックアウト。おねむの時間です。
悲しみの果て
お陰様でぐっすり眠れましたが、恐ろしいくらいの二日酔い。
そんでもって小鳥のさえずりをかき消すBGMが景気良く森の中に響いています。
ふう、朝もかますタイプなのね。

もうね、おっかないです
わたし、朝飯抜きで失礼いたします。
そのご尊顔を遠目から確認すると30~40代といったところでしょうか。
とくにヤンチャそうなタイプでもありませんね。
テントも2~3年前に発売されたものなので超ビギナーというわけでもなさそう。
すると今まで誰にも注意されてこなかったのかしら。
わたしの他にもうひとりみえたソロキャンパーさんが水汲みにサイト前を通過していきます。
心なしか寝不足に見えたのは気のせいでしょうか。
これは敵前逃亡ではない、戦略的撤退である。
と自らに言い聞かせてキャンプ場を後にしたのでした。
まあ、こんな日もあります。
それではお聴きください。エレファントカシマシで「悲しみの果て」
おしまい
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