2019晩夏ソロキャンプレポート@長野県白樺高原キャンプ場

キャンプレポ 長野
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レッツ、ロケンロール!

朝晩いくらか過ごしやすくなったとは言え、日中まだまだ30℃をこえる真夏日が続く下界からエスケープ。

まずは腹ごしらえにお楽しみのひとつ鶏料理専門店「花の木」へ。

人気店なので毎度長蛇の列なんですが、開店直後ということもあり、すぐにご案内。ひとりなのに四人掛けの座敷に通されてしまい、なんだか気がひけます。

 

今日のチョイスはロール定食。ここで言うロールとは鶏のもも肉でごぼうと葉っぱ(ワラビ?)を巻き、甘辛く味付けしたもの。

もも肉の旨味をごぼうとワラビが逃がさずキャッチし、食感と風味にアクセントを加えて楽しませてくれます。周りの皮がパリパリでビールが欲しくなりますね。

もちろんご飯にも合う!

スマホを捨てよ、山へ出よう

さあてお腹が満たされたらもう一息。

目指すは長野県売木村。

今回利用させてもらう白樺高原キャンプ場は先月訪れた岩倉ダムキャンプ場と同じく売木村営のキャンプ場です。

予約不要かつリーズナブルな料金体系なのでソロキャンプにはうってつけ。

反面、お手洗いがセミプロ仕様な為、ファミリーにはちょっとおすすめししずらい。

唯一洋式のバイオトイレがあるのですが、故障中のため使用不可となっていました。

設営前に50%を下回ったスマホのバッテリーを充電しておこうとしたところ、忘れ物が発覚。

なんと「USB Type-C」への変換プラグが見当たりません。

手元にあるのはモバイルバッテリーとmicro USBの充電コードだけ。

無用の長物とはまさにこのこと。

充電の切れたスマホなんて文鎮か「2001年宇宙の旅」のモノリスごっこくらいにしか使い道がありませんからね。

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充電環境の非統一化が招いた悲劇の一例として、みなさまにも注意を促したい所存です。

 

 

今回も寝床はぱぱっと簡単なアルパインデザインのポップアップシェルターテント。

面倒を嫌うわたしのようなチートキャンパーには最適な課金レアアイテム。

収納サイズがもうひと回り小さいSR(スーパーレア)が発売されたらすぐにでもガチャる準備はできているので、スポーツオーソリティさん頼みますよ。

キンキンに冷えてやがるぜ!

嬉しいことに、ここのキャンプ場の水は飲用可能。

フレンチプレス式のコーヒーメーカーを新調したので、翌朝はこの水で美味しいコーヒーをいただきましょう。

こじんまりとしたキャンプ場ではありますが、必要最低限の設備は整っており、綺麗な川と美しい白樺の樹々に囲まれながら直火もOKという今どき珍しい好条件が揃っています。

 

さて、設営を終えたら早速一杯はじめていきましょうか。

木陰なのでタープも張っていませんが、気温は25℃前後。

じっとしていると非常に涼しい。なんなら半袖短パンだとちょっと肌寒いくらい。

イスカのソフトクーラーに入れた金麦がカイジの地下労働編ばりに「キンキンに冷えてやがるぜ!」

さらにこのイスカクーラーごとオレゴニアンキャンパーのソフトクーラーバッグに入れておいたのですが、夜まで「キンキンに冷えてやがるぜ!」でした。

ツツイストの午後

「花の木」でテイクアウトした手羽先をつまみに真っ昼間から失礼します。

この手羽先、「世界の山ちゃん」や「風来坊」といったいわゆるナゴヤ系手羽先の胡椒辛いタイプではありません。強いて言うなら「KFC」のスパイシーさを若干マイルドにした感じ。

やさしいのにスパイシーという矛盾した離れ業がこの手羽先一本に集約されています。

ギトギトになった指先の脂を拭き取り、ようやく落ち着いたら読書タイム。

スマホの電源が少ないので今日は本を持ってきて本当に良かった。

10年以上前に紙の本はほとんどすべて処分したのですが、筒井康隆先生の著作だけはどうしても手放せませんでした。

「虚航船団」「朝のガスパール」「我がよき狼」「驚愕の荒野」などなど好きな作品をあげれば枚挙にいとまがありません。

そんな筒井御大の作品を著名な漫画家がコミカライズした随分昔の作品が文庫化されたのです。

筒井御大自らが漫画化した「アフリカの夜」なんかも収録されていてなかなか楽しい。

 

お酒をキンミヤ焼酎に切り替えて。

今日はニューアイテムのDEITZハリケーンランタンの試運転も兼ねているのです。

燃料はパラフィンオイルではなく灯油。

ある程度の煤汚れは覚悟していますがどうなるでしょうか。

 

グランドスタイルだと照明を吊るす場所に頭を悩ませるのですが、今回はこちらのハンモックベルトを活用してみました。

最上段にLED、目線よりやや高い位置にケロシンランタンといった具合。

これならスノーピークのパイルドライバーみたいな道具を必要としません。

まあどっちみち持ってませんけどね。

 

近くにはどうぞご自由に、って感じで小枝がまとめられていました。

それでは遠慮なく活用させていただきます。

 

いまさらながらこのテント、意外と前室があるんですね。

ただし活用するとすれば、就寝時に靴や食材、ゴミなんかを仕舞う程度でしょうか。

ただいかんせんインナーの背が低いのでひきこもって調理などは出来ません。

 

熱々トマトにご用心

昼寝をして起きだすと、辺りはすっかり暗くなっていました。

テントの数も増えましたが、ほとんどソロキャンプのようにお見受けします。

ランタンと焚き火のゆらめき、川のせせらぎ、気にならないレベルの小雨。

おっとこんちわ、カエルくん。

 

今日のディナーはすき焼き。

それも自宅の冷蔵庫に転がっていた使いかけの玉ねぎとトマト、ズッキーニをひっつかんできたので、トマトすき焼きにしたいと思います。

まずはカットした野菜を鉄鍋に敷き詰め。

ちなみにこの一人用鉄鍋は母親に「キャンプで使えるだろう」と押し付けられたもの。

おっかさん、確かに使えています。

ここへ綺麗にサシの入ったお肉をドン。

割り下をバシャー、そして焚き火にインして煮込みます。

待つ間にセブンイレブンの赤ワインをいただいたり。

できたぁ!

たまごを絡めていただきまぁす。

うんまっ!なんじゃこりゃ。

お肉の旨味はもちろん、加熱されたトマトの甘みと素材本来の酸味が渾然一体となって重層的な多幸感で口内が満たされます。

これは反則級の美味しさ。ただ鍋から降ろした直後のトマトは殺人的に熱いので火傷注意!

これぞまさしく「アタック・オブ・ザ・キラートマト」

 

暗闇でひとり、おじさんが「あがあが」言いながら悶える失態を演じてしまいました。

懸念材料だったズッキーニもそれ自体は味の主張が強くないので甘じょっぱい割り下とケンカせず、シャクシャクした食感がクタっとしがちな鍋モノのアクセントになって面白い。

有り有り有り有りアリーヴェデルチ!といったところでしょうか。

肉トマト⇒ズッキーニ⇒オニオン⇒赤ワイン⇒肉トマトという名のメビウスの輪!

 

さて、ここで直面するのが「〆はどうするんだ問題」

洋風だからパスタはどうかと思いましたが、割り下の甘さとパスタの相性がどうしても不安タスティック!(みうらじゅん©)

よってここは無難にうどんで置きにいくことに。

保冷剤代わりともなる冷凍うどんと余ったお肉を投入し、再び鍋をイン・トゥ・ザ・ファイア。

すると純朴なうどんは見事に牛すきうどんへとクラスチェンジを果たしたのでした。

犯人は誰だ!?

ここで遂にスマホのバッテリーも残り3%を下回りました。

撮影手段をスマホに頼り切っていたわたしにはもう成す術がありません。

ですがここに来て本日最大の事件が発生するとは、、、。

 

食事を終えて酩酊したわたしはテントで横になりながら焚き火のゆらめきを眺めていました。

うつらうつらしてきたことを自覚した為、片付けをして就寝したのが夜中の1時頃。

そこから4時間ほど眠り、目を覚ましてテントの外に出てみると座布団代わりにしていたサーマレストZライトに異変が!!

なんじゃこれは!?

明らかに何者かが齧ったような形跡。

周囲にはマットのクズが散らばっています。

マットの横には食べなかった袋麺やお菓子なんかもありましたが、そちらが荒らされた様子はなし。

どちらもテントの前室内にあったのですが、わざわざ侵入してきての犯行と言わざるを得ません。

 

朦朧とした頭では推理することも叶わず、とりあえず美味しい水でコーヒーを頂こうとしたものの、湯沸かしセットが見当たらず。

薪も使い果たし、他に湯を沸かす手段がありません。

なんてこった、、、。

今日の忘れ物はスマホの変換プラグとガスストーブ。

どちらも代替不可能な致命的忘れ物。

 

朝食にセブンイレブンの焼きサバとバゲットでサバサンドでも作ろうかと予定したのですが、心が折れたので今日は尻尾を巻いて帰りたいと思います。

それにしてもサーマレストにいたずらした子は誰なんだろう、、、。

野良猫や犬は見かけなかったけどなぁ、、、。

 

サバサンドとフレンチプレスで淹れたコーヒーは自宅でおいしくいただきました、とさ。

 

白樺高原キャンプ場の詳細はこちら
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Dr.nero

現役会社員の傍ら、登山とキャンプとサウナを満喫するアウトドアニュース配信者。too machな情報をサクッと軽めの記事に調理してお届けします。

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