SOLO SOUL WOWWOW(ソロ ソウル ウォウウォウ)
新しい衛星放送の仲間、あるいは時にはムーブメントを起こすtonight的な何か、そうした90年代のノスタルジックな記憶をどこか刺激するネーミング。DODのこうした奇をてらったセンスは好むと好まざるとに関わらず、確かに印象には強く残りますよね。
そんなDODが立派なのは需要が未知数なジャンルにも果敢に挑んでいくそのチャレンジ精神。
今回の新作、端的に言えばフロアレス4ポールシェルターなわけですが、これに似たものってわたしにはちょっと心当たりがありません。まず名前からしてソロキャンパーをターゲットにしていることは明白。しかも同社がこれまで発売してきたコットやインナーテントを併用することが想定されているのも大きな特徴と言っていいでしょう。
出典:DOD
それでは一体どんなキャンプスタイルに向いた幕なのでしょうか?
答えはずばり引きこもり型だというのがわたしの考え方。
出典:DOD
日差しを遮りながらも解放感を得られるのがオープンタープのメリットだとすれば、デメリットは雨風の吹き込みに弱く、プライバシーもないに等しいこと。他方、シェルターならそのメリットデメリットを完全に反転させることが出来ます。
出入口をクローズすれば保温性も確保されるので、朝晩肌寒くなるこれからの季節にはうってつけと言っていいでしょう。加えてフルクローズ出来るということはサイトを不在にする際や就寝時の防犯という観点からもオープンタープに勝っているわけで。
出典:DOD
先述したように単体ではなく、コットやインナーテントと組み合わせて使うことでより快適に過ごすことができます。
よってオススメしたいのはこんな方。
- すでにソロテントをひとつ以上所有している。
- コット、あるいはマットを所有している。
- 秋冬以降もキャンプを楽しみたい。
つまり完全な初心者ではなく、ある程度経験を積んだキャンパーがいよいよソロデビューなんて時にぴったりなんじゃないかと。もちろんこの幕でなくとも、サーカスTCのようなフロアレステントであれば似たような使い方はできます。
が、SOLO SOULが優れている点はやはり内部空間、とりわけセンターにポールが存在しないことであるのは言うまでもありません。導線もスムーズになりますし、ギアの配置もかなり融通が利くでしょう。
出典:DOD
似た使い方のできそうなテンマクデザインの大炎幕の高さが約155cmなのに対し、SOLO SOULのフロント部は約170cmもあるので、幕内での圧迫感は相当違うはず。
出典:DOD
価格も税込38,500円とポリコットン製の中型幕としてはかなり良心的。
カラーはナチュラルなタンとワイルドなカーキの2種類。
いまのところDOD公式サイトからのみ購入可能となっています。



