遭難事故が頻発した2021GW
例年GW中の遭難事故はあるのでしょうが、2021年は報道で扱われることが多く目立っていました。
難易度の高い山、あるいは悪天候による影響は理解できるものの、1000m未満の低山でも遭難が発生しており、これはさすがに他人事とは思えませんでした。いくら経験を積んでも万が一はあるわけで、常々感じてはいたもののやはり危険と隣り合わせのレジャーなのだと強く意識させられました。
ましてやわたしの場合、いつも単独行動ですから現地でトラブルに見舞われた時、頼れる存在などないわけです。
思い出すのは昨年の8月。
富山県の別当出合から挑んだ白山でのこと。
初めての小屋泊を夢見て大型ザックを新調し意気揚々と歩きはじめたものの、1時間もしないうちに肩に激痛を感じてリタイアしたのです。

きっとパーティーだったら助けられながら歯を食いしばって登ったのかもしれませんが、簡単に引き返せるのも単独行動のメリット。そのまま登山を続けていても、きっと楽しむことなどできなかったでしょう。
もう一つは初めて滋賀県の伊吹山に登った時。
山頂に近づくと周囲が突然白く包まれ、10m先までしか視界が届かなくなったのです。

赤や黄色の目立つウェアやザックの重要性を理解したのもこの時でした。4月上旬でしたが、グローブをしていても手に痛みを感じるほど冷たく、山の恐ろしさをまさしく肌で感じたのでした。
おそらく多くの登山者は大なり小なり失敗を重ねて自分なりのメソッドを構築していくのだと思いますが、死に直結する落とし穴が山には潜んでいるのだと、つくづく痛感させられた今年の遭難事故。
これはベテランもビギナーもどうやらあまり関係ないようです。
というのもベテランはベテランなりの、ビギナーはビギナーなりの難易度の山に挑んでいるから。
いずれにせよ山岳保険は入っておきたいところ。
わたしは主にモンベルの野遊び保険を利用しています。
あとは現地での登山届とは別に家族に行き先を伝えておくことでしょうか。
お守りとしてのツェルトも携帯しておいたほうがいいのでしょうね。
最後に今回の事故で被害に遭われた方々のご冥福をお祈りいたします。