アイキャッチ出典:MSR日本公式Instagram
日本国内のガスストーブ事情
MSR製のストーブと言えばウィスパーライトやドラゴンフライといった主にガソリンを燃料とするものがこれまで主流でした。
よって日本国内でOD缶あるいはCB缶を燃料とするガスストーブを入手しようとした場合、MSRが選択肢として浮上することはまずなかったわけです。
アウトドアショップの棚に陳列されているのは大抵プリムスやSOTOのガスストーブ、あるいはここにジェットボイルを加えてもいいでしょうか。
ホームセンターならコールマンやキャプテンスタッグなどがよく扱われていますよね。
しかしながら、ここ数年大きく変わらなかったこのパワーバランスが崩れるかもしれません。
何故ならMSRのガスストーブ「ウィンドバーナー」が国内正規販売されることが決定したから。
ウィンドバーナー(WindBurner Personal Stove System)
OD缶を燃料とするこのガスストーブはアメリカ国内にて2014年頃より販売されていたのですが、約6年もの歳月をかけてようやく日本の適合検査に合格し、正規販売に至るというストーリー。
本製品の肝はストーブ本体だけでなく、1Lの専用ポットが付属するという点。
そう、すなわちジェットボイル同様、水を沸騰させることに特化した言わば「モバイル高速湯沸かし器」というわけ。
構造上、ガスストーブ史上最強レベルの耐風性が備わっているのも大きな魅力と言っていいでしょう。
一点、気がかりなのはストーブと共に上陸する専用ガスカートリッジISOPRO以外の燃料使用に関して、「一酸化炭素中毒の危険やガス漏れによる爆発の可能性」といったカロリー高めの表現で注意喚起していること。
もちろん同一メーカーの燃料を使うことがより安全であることは理解できるものの、燃料に互換性がないというのは使い勝手という面でやや難があるとも言えます。
以前より個人輸入して使ってみえる方のなかには他社のOD缶で運用されているケースもあるようですが、いずれにしても事故があった場合は自己責任。
湯を沸かす以外の汎用性はありませんが、エクストリームな環境下では頼もしい相棒となってくれることは間違いないところでしょう。
ジェットボイルの強力な対抗馬として今年大注目のMSRウィンドバーナー、是非チェックしてみてください。
発売時期は2020年4月以降を予定。



