快進撃のSOTO
MSRやジェットボイルなど名立たるブランドを抑え、PCT(Pacific Crest Trail)と呼ばれるアメリカ3大トレイルのひとつを踏破した方々が選ぶベスト・ストーブ・ギアに認定されたSOTO(のウィンドマスター)。
他にも2020年東京オリンピックの聖火トーチの製造にも携わるなど、快進撃を続けています。
そんなSOTOの2020年新作プロダクトが一挙公開されましたので、気になるものをチェックしてみました。
マイクロレギュレーターストーブ FUSION Trek(フュージョントレック)SOD-330
まずはSOTOのお家芸とも言えるガスバーナーから。
出典:SOTO
この新作はトレッキングなどのシビアなアクティビティ環境下での利用シーンに特化したもの。
燃料にはOD缶を採用し、かつマイクロレギュレーターを搭載しているので低温環境でも安定した火力が期待できます。
出典:SOTO
またバーナーヘッドとボンベの位置が離れた分離構造である点も大きな特徴。よって利用時の面積こそ必要としますが、輻射熱によってボンベが過熱される恐れが少ない為、より安全に運用することができるというわけですね。
五徳も三本脚ながら頼もしい造り、すり鉢状になった火口部も耐風性に強いだろうことがうかがえます。
出典:SOTO
一点、注意すべきなのは点火装置が装備されていない、ということ。
すなわち100円ライターなどを別途持ち歩く必要があるというわけです。
出典:SOTO
こうした特性を理解して割り切ることができるなら、過酷な環境下の頼れる相棒となってくれるのではないでしょうか。
GORA OVEN(ゴーラ オーブン)
鋳鉄製と違いメンテナンスが容易なステンレス製ダッチオーブンなど、他に類をみない調理器具も得意とするSOTOのGORAシリーズ最新作がこちら。
出典:SOTO
既存のステンレスヘビーポットGORAがすっぽりおさまる大きめサイズとなっています。
出典:SOTO
鍋のフタは炭火をのせたり直接加熱してフライパン代わりとすることも可能なアウトドアギアらしいヘビデューティーな造り。
出典:SOTO
また別売りのGORA OVEN専用のツルを取り付けることで、火から離す作業が楽になり、トライポッドに吊るす際にも重宝します。
出典:SOTO
シダーグリルプレート
個人的に興味津々なのがこちら。
なんとこの木の板に食材をのせて直接加熱調理することでスモーキーな風味が食材に移るのだとか。
出典:SOTO
ロゴスから岩塩プレートなるアイテムが発売されていますが、あれに近い感覚でしょうかね。
燻製ってわたし大好きなんですが、準備や片付けが面倒でキャンプデビュー1年目に挑戦して以来、自作することから遠ざかっていたのです。でもでもでも、これならめちゃくちゃ簡単そうでいいじゃないですか。木の板の上に乗っけて焼いているだけなのにも関わらず調理してる感も味わえそうだし、見栄えもいいですよね。
出典:SOTO
シェラカップなんかで蓋をしてやるとさらに燻されてよりスモーキーな風味が加速しそう。ただ使い捨てでしょうから、2枚入りで税別1280円ってなかなかですよね。下手したら食材のほうが安いやないかい、という事態も頻発しそう。
フィールドホッパーL
公式の詳報こそまだありませんが、ひそかに需要の多そうなのがこちら。
出典:SOTO
言わずと知れたSOTOの傑作ソロテーブル「フィールドホッパー」のひと回り大きなA3サイズ。
木製天板は雰囲気があって良いのですが、アウトドア環境だと結局こうしたアルミ天板が熱や汚れに耐性があるので便利なんですよね。直火調理した鍋をそのままドーンとテーブルに躊躇なく置けるのが最高。多少汚れても使い込んだ味わいってことでいいじゃないですか。ピカピカのアウトドアギアってなんだか気恥ずかしいのはわたしだけ?
もちろんSOTO独自の飛び出す脚、ワンアクション機構は継承されるものと推察されます。外見だけ似せたコピー商品は数多くあれど、このワンアクション機構までコピーしたものをわたしは知りません。権利でがっちり守られているのか、技術的に困難なのかは不明ですが、そうした意味でも唯一無二の最強コンパクトテーブルと言っていいでしょう。
その他
地味ながら気の利いたオプションが数多くあるのもSOTOの良さ。
持ってる人なら思わず欲しくなるスライドガストーチケースなど、ガレージブランドが得意としてきたケース・カバー類もオフィシャルで用意されています。
出典:SOTO
いずれもフィールドホッパーL以外は2月下旬以降に出揃うので、手持ちのギアとにらめっこしながら、追加購入を検討してはいかがでしょうか。わたしはやはりフィールドホッパーLが大本命。子どもの運動会にちょうど良さそうなんですよね。



